表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の盟友  作者: 八重桜インコ愛好家
第六部 “和国・北洲の戦い”編②
420/494

【第六部】第五十三章 人質①

◆◆◆


 烏天狗達は、椿達の言う通り、元々は西の山奥に住んでいた。


 集落は小さいながらも、互いに助け合いながら平和な日々を送っていた。


 そんな状況が一変したのは一月前。


 牛頭との富央城攻略競争に負けた馬頭は、群れを率いて後城に帰還する。その途上、配下から烏天狗の噂を聞き、群れを率いて集落を取り囲んだ。


 富央城攻めで消耗した戦力補充のためだった。


 おり悪く八咫達は狩りに出ており、さらには、山菜を取りに集落を出ていた母子が馬頭達に捕まってしまった。


――要は、人質にされたのだ。


 そして、馬頭はまだ幼く泣き叫ぶ娘を手につかみ集落に呼ばわった。


『こいつを殺されたくなかったらおとなしく従え』と。


 八咫達が集落に戻ってきた時には全てが遅かった。


 元々、固い絆で結ばれた烏天狗達だ。


 皆、人質でおどされ抵抗できずに捕まっていた。そこには、八咫の母――黒雨(コクウ)や弟――黒夜(コクヤ)の姿もあった。


 そして、それは八咫達も例外ではない。


 家族、恋人、友達が拘束されていては手出しができなかった。


 そうして、八咫達烏天狗は後城へと連行されたのだった。


◆◆◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ