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使えない勇者達の異世界召喚  作者: 瑠那
一章 導かれし使えない者達
6/12

暗い旅立ち

魔王が消えた後、絶望に沈む俺達は皆個室に戻らされて荷物を持ったされる


「君達には本当に申し訳ないことをした。そして重ね重ね申し訳ないが今のうちにここから逃げなさい」


教皇様が言うには、世界の希望として呼び出された俺達が『使えない者達』と分かれば民衆がどんな扱いをするか分からない


だからこそ認知される前に行方を眩ませた方が恐らく良い、ということだ


魔王の宣言はすでに民衆にも伝わっており、それを沈めるため各国で協議しなくてはならないそうだ


でも、本当は役立たずを追い出すってことに変わりはないのかもしれない


俺達10人は皆、城の裏門から教皇と僅かな兵士に見送られて国から脱出した



持たされた荷物には数日分の食料や水、いくつかの武器に地図、野営に使う道具が入っていた


地図に従いとりあえずとぼとぼと街道を歩く俺達。


1番近い村に一旦行こうということになり歩いているが、皆顔は暗い


そんな中横を歩いていたゲンジは両手で自分の頬を叩いたかと思えば、口を開く


「とにかく、ここを離れようぜ。俺も苦しいけどさ逃げるべきなんだろ?だったら逃げてから思い切り泣こうぜ」


ゲンジは皆を率いるために鼓舞してくれる。ゲンジ自身も魔王から絶望を与えられたのに、だ


そんなことを思うと、不思議と足に力が入った



しかし、物事はそう上手くは行かないようで日が落ちる前に1番近い村に着けなかった

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