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使えない勇者達の異世界召喚  作者: 瑠那
一章 導かれし使えない者達
2/12

始まりの大広間

俺こと七宮徹は高校2年の普通かはさておき、一般的な男子だ


義理の妹がいる訳でもないし、毎朝一緒に登校する幼なじみもいない。クラスで浮いてる訳ではないけど特別目立つわけでもない。


もっと言うなら体育は好きだが運動は別に得意じゃないし勉強は試験で赤点は取らないくらいにしか出来ないし音楽も料理も聴く派で食べる派だ。


多少ゲームをやるくらいなもんで、いわゆる神技や超絶プレイなんか出来ないし、漫画やアニメは読んだり見たりするけどそんなに詳しくわけでもない


将来の夢は特にないけど、大学には行かないと就職で困るんだろうなぁくらいには先のことを考える


そんなただなんとなく毎日を繰り返す今時の高校生ってやつだ。



それがどうだ?足下が急に光ったと思ったらものすごく天井の高い大広間に立ってた。周りには同じような状況に見える同じくらいの年頃の男女がいるし、さらにその外側にはテレビで見たローマ法王みたいな格好のおじさんやいかにも偉そうなおじさん達がいる


ローマ法王みたいな格好のおじさんと一瞬目があったと思ったら高らかに声をあげる


「勇者様達を異世界より呼び出したぞ、皆の衆!」


その声が聞こえるや否や大広間は割れんばかりの歓声が発せられる


よく分からないが、最近漫画とかでよく見る異世界なんとかってやつみたいなことが俺にも起きたんだなぁ、と気づいたのはローマ法王みたいな格好のおじさん改め、教皇って人から魔王退治を頼まれた頃だった


周りにいた俺と同じくらいの奴らの中には「異世界転生ktkr!」とか「俺TUEEEってやつか?!!」とかこの状況に適応してる奴らもいた


そんな中、教皇が言うには


「本来4人の勇者様を迎えるはずだったのですが、どうも本来よりも多く呼び出してしまったようなのです」


とのこと


当然これに疑問を持ったのかちょっとギャルっぽい女の子が反発する


「ちょっと!じゃあもしかしたらアタシは手違いでしょうかん?とかってのに巻き込まれたわけ!?」


「いえ、それは分かりません。貴女様が真に選ばれた4人の1人なのかもしれません。」


「なんでそんなの分からないのよ!」


「女神様が言うには呼び出した勇者には加護与えたから分かる筈だ、とのことなのです。貴女には何かこう、力を感じませんか?」


教皇がそう言うとギャルっぽい女の子は黙ってしまう


もしかしたら何か力があることに気づいたのかもしれない。周りもなんとなく様子が変わっている


巻き込まれた側は力がないことに気づいたんだろうし、本来の4人は加護ってのに気づいたのかもしれないな


小声で「まさかの巻き込まれ系か?」とか聞こえたから多分巻き込まれた側のやつが漏らしたのかもしれないな


かく言う俺も加護ってのが分からない。多分巻き込まれた側だったんだろうな、と思う。4/10なら当たる確率の方が低いんだしそんなものなのかもしれないな


そうして俺達は巻き込まれた奴らの処遇を考えるのと本来の4人を訓練するためにも、と豪華な食事を頂いた後それぞれ個室に案内される



個室はファンタジー風の豪華な部屋で少し面食らう


明日から俺みたいな巻き込まれた側のやつについて考えるらしいけど、どうなるんだろうなぁ、とか考える


帰れるんなら帰れるでいいけど、帰れないんならせっかく異世界に来たんだしなんかしたいよなぁ


そんなことを考えながら豪華なベッドに寝転がっていたら気付いた時には夢の中だった

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