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使えない勇者達の異世界召喚  作者: 瑠那
一章 導かれし使えない者達
12/12

役割

さて、偵察に行くということでキリも良いので5人で行くことになったのだが中々に人選が難しい


いわゆるスカウトや盗賊、忍者やシーフといった特殊な技能系の加護を得た人間がいないのである


葉隠さんが言うには順当に行けば明石さん辺りが持ってそうと予想していたようだが、彼女は赤魔法適性の加護だとのこと


ちなみに赤魔法って言うのはつまり攻撃と治癒、2つの魔法がそれなりに使えるらしい。俺がやったことがあるゲームでもいくつか出てきた気がするがどっちつかずで微妙な使い勝手だった気がする


ついでに他の皆のも紹介していくとゲンジは五大元素魔法が使え、葉隠さんは光と闇の魔法に加えて時空魔法というのが使えるそうだ


マシロさんは意外にも治癒魔法適性でカイトは格闘、俺は聖剣使いという名の剣使い、と男だけでも魔法系に傾いている


岸本さんは騎士の加護、竜胆さんは竜騎士の加護。具体的には騎士は鎧に剣と盾、竜騎士は鎧と槍の加護とどちらも前衛向きな感じになる。特に岸本さんは文字通り盾役ってことになるだろうか


残る高柳さんは戦士の加護ということで、斧が得意武器になり、櫻井さんは刀剣技能の加護というものらしい


とまぁ見事に斥候向きどころかバランスがそもそも悪い。これも魔王が付与した呪いの影響なのかもしれない


仕方ないので出来るだけ身軽に動けるメンバーで、ということで俺とカイト、櫻井さんの3人が偵察に向かい残りは待機ということになった


_______



翌日、3人で宿屋前に準備を終えてから集合する


「あの…足を引っ張ってしまったら申し訳ありません……」


櫻井さんの自信なさげな弱々しい声に大丈夫だから気にしないで、と2人で答えて早速向かうとする


休憩を交えつつ向かうと、洞窟周辺には昼過ぎには着けた。今は少し離れた所から入り口の方を覗いてるって訳だ


「入り口に門番らしきのがいますし、盗賊がいるって話はホントみたいですね」


カイトの言うように見張りはいるものの決定的なものは見えてこない。やはり中に入るべきなのか…?


とはいえ隠密なんて誰も出来ない訳で。中に入るなら見張りを倒す必要が出てくる。どうしたものかと考えてみるが、どうにも手は思い浮かばない


そんな時カイトが「僕に任せてくれ」と俺に耳打ちし、隠れていた場所から1人出て行く。止めようにも出ていけば俺達も見つかるため様子をみるしかない


「あ?なんだ、坊主。なんの用だ」


「あの〜すみません、旅をしていたら道に迷ってしまって。良ければ道を聞きたいな、と」


案の定見張りらしき男に見つかるが誤魔化すカイト


見張りの男は怪しくは思っているようだが、カイトの身なりから旅人ではあることを察したようで素直に道を教えているようだ


「この先を歩いていきゃ街道のはずだ」


「ありがとうございます!」


カイトはどうやらこういうことに慣れてるようだ


「ところで、ふと疑問なんですがこの洞窟は何かあるんですか?」


本題に入るカイト。見張りの男は少し考えた後、口を開いた


「ここはな、ギルド『穴熊』の拠点なのさ。俺達はこの競争相手の少ない聖都付近に移ってきたって訳だ」


「ギルドですか。でも、こんな平和な場所より戦場に近い国の方が稼げるんじゃないです?特に聖都には騎士団もいる訳ですし」


「いや、魔王ってやつが戦線布告したんだ。きっとどの国もそれなりに荒れる。なら、あらかじめ競合相手の少ない場所を縄張りにするっつう親分の考えなのさ」


カイトはなるほど、と相槌を打ち男に別れを告げて教えられた街道への方向へ向かっていく。俺達も行かないと、と櫻井さんに声をかけて2人して洞窟から見つからないよう離れた

よくある職業で表すなら何らかの属性に寄った魔法使い×3、僧侶、剣士、モンク、騎士、竜騎士、戦士、侍のイメージで

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