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使えない勇者達の異世界召喚  作者: 瑠那
一章 導かれし使えない者達
11/12

宿屋にて

情報収集が主だったはずの外回りを終えて宿屋に戻る。程なくして皆も戻ってきたようで、女子組も混ぜて夕食がてら得た情報を共有することになった


まとめると、このパオラ村は俺達が呼び出された聖都に近いこともあり発展はしているものの、情報の伝達は未発達らしい


そのため、今日明日で俺達のことが伝わることはないけれども俺達の足で1日ほどで来れた距離のため早く旅立つ方が良いということだった


「しかし、気になるな。近くの洞窟に盗賊がいるって、この村危ないんじゃないか?」


そして今現在の話題は俺が仕入れた情報についてに移っている


「危ないのは間違いないですが、僕らがどのくらい出来るかは分からないですからね…」


「賛成。危ない橋ってのは渡らないほうが良いんじゃない?私達一応逃げてる訳なんだし」


葉隠さんと岸本さんが関わるべきでない、と言えば


「いや、しかし宿に泊めてもらってんだ。それでほっといて知らないうちに盗賊に襲われてましたじゃ目覚めがわりーだろ」


「わたくしもその男の意見と同じくです。全く見知らぬ相手ではないですし、後悔してしまいそうですわ」


マシロさんと高柳さんは助けるべき、と反論する


ちなみにカイトや竜胆さんは中立で明石さんは「みんなの意見に合わせるよ」、とのこと


櫻井さんはまだ疲れが残っているのか先に部屋へ戻っている


つまり、この硬直状態で議事をしてるゲンジを除いて俺だけが意思をはっきりとしてない訳だ


「ゲンジはどう思うんだ?」


「俺は議事をしてるからな。まぁ中立というか、決定権はないと思ってる。ただ、どっちの意見も納得はいくんだよなぁ」


まさに俺の心を代弁してるかのような発言。特に今後に関わってきそうな気がしてくる


皆に目線が「お前はどうなんだ」といよいよ俺へと向く。少し考えてから俺は意を決して口を開く


「俺は……俺は、様子を見るべきだと思うんだ」


「つまりどういうことだ?」


マシロさんに詳しく、と返される


「えっと、つまりその洞窟まで様子を見に行く、偵察みたいなとこまでにしてその様子を村に伝える、ってのはどうかな、と思うんだ」


この村を仮の拠点とし洞窟まで様子を見に行く、俺達がどこまでやれるかは分からないが偵察くらいなら少人数なら出来るはずだ


万が一その間に聖都から追手が来ても二手に分かれているからどちらかは逃げられる。ついでに盗賊と接してしまった場合にしても同様だ


ここまでの意見を話すと、皆は納得してくれたようだ




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