学校編 決闘
「にやにや。や、やめてやってもいいんだよ?この決闘を。いや、いいって。遠慮しないで!僕の負けですあなたは最強ですって言うだけでいいから!ね?」
ニヤニヤ君は必死にこの決闘をやめたがっている。
「いや、いいから始めよ?昨日やっと的を破壊せずに魔法を打てたんだから。」
「ひぃ!」
マホの言葉にニヤニヤ君の背筋が凍った。
「えと、その、やめよう?」
先生が仲介役兼審判をやることになっていて、先生がやめるように勧めている。
「いや、大丈夫ですから、早く進めてください。」
「はぁ、分かったわ。ニヤニヤ君。君が言い出したんだから最期まで自分に責任をもって戦いなさい。」
「ひぃ!分かりました。」
ニヤニヤ君に余裕はない。
「では、始め!」
「よし!ニヤニヤ君!撃ってきてよ!」
マホかそんなことを言い出す。
「もう、どうなってもいいや。」
ニヤニヤ君は自暴自棄になっている、
「いけー猿王 炎のモンキング。」
ニヤニヤ君が適当に唱えた瞬間、炎でできた猿が出現し、まほに向かっていく。
「ふふ。それぐらいなら簡単だ。」
マホにはある秘策があった。
ーー回想ーー
「うりゃ!そいや!とお!」
変な掛け声とともに魔法を打つ子がいた。
「うーんなかなか上手く打てない。マホ君はどうやってあんなに強い魔法を撃つの?」
その子はマホに話しかけた。
マホは返答にこまり、
「ちょっと見せてよ、魔法。」
といった。
するとその子は
「うん!」
と言い魔法を変な掛け声とともに撃った
その一発を真剣に見たマホはあることが分かった。
「あれ?魔法でできたものにはMPって書いてある横に数字がある!」
「え?なに?」
自分で撃った魔法のせいでマホの声が聞こえないその子は大きな声でまほに尋ねた。
「もしかして、このMPってやつに俺のMP入れたらこの魔法の威力上がるのかな。」
魔力を込めた瞬間威力が上がった。
「おお!」
それからマホは色々と研究して、魔法を操作することが出来るようになった。(普通の人ではまず無理です。)
ーー現在ーー
「ふふ、簡単簡単♪♪」
ちょちょいのちょいみたいな感じで指先を動かすとそのモンキングは向きを変えてニヤニヤ君の方に向かっていく。
そして当たる寸前で元々12メートルぐらいあった大きさのモンキングが、12ミリぐらいの大きさになってニヤニヤ君のベルトにあたる。
「あっつ!」
ニヤニヤ君が自分の体の下を見るとそこには赤色のハートマークがたくさん入った白地のパンツが顕になった自分の下半身があった。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ズボンと焼けたベルトをもってニヤニヤ君は走っていった。※ニヤニヤ君は男です。
「勝負あり!勝者はマホ君!マホくん凄い!んだよね?」
「やったーって喜んでいいのかわからないけど。ベルト弁償しないといけないかなぁ、でも、これは、決闘だし大丈夫、だよね。」
「ふふふ。私の旦那様。だ、い、す、き。♡」
謎の声はいつまで続くのか。