学校編 魔法
「マホ君すげー!!!」
「へっ、あいつならやるとおもってたぜ!」
みんなが騒いでいる。そう、貫けるはずがない的を貫いたマホの魔法に。
「あの子、やっぱりすごいわ…」
先生はぽつりと呟いた、すると
「えぇ、すごいですねぇ、少し先生、校長室に来てください。」
「は、はい。」
突然校長室に呼ばれた先生はビックリしつつもみんなに呼び掛けた。
「では、ちょっと先生用事が出来たからさっきの魔法練習するように!マホ君は次は貫かないように手加減してみて!」
と言って走っていった。
ニヤニヤ君はまたも悔しそうにしていた。
コンコン。
「どうぞ」
「失礼します」
校長室に先生が入ってく
「何かありますでしょうか?校長先生。」
「えぇ、私は今とてもびっくりしています。」
先生が見ると校長先生は何かを見つめている。
「何にびっくりしたんですか?」
不思議に思い先生は聞いた。
「実は...」
「...」
「...実は?」
ために溜めて校長先生は言った。
「先程マホ君が109と答えていた時、魔力測定をしたんです。」
「な!!勝手に測定したんですか!なんてことを!」
「まぁまぁ、それで、マホ君の魔力が、無限にあることが分かった。」
「な!それ知っちゃ絶対ダメじゃないですか!」
「うむ、これは、国に言わないといけない...が、言う前にまほくんの魔力を勝手に測定してしまった、この事実を隠さないといけない。分かるかね?どうすれば隠せるかね?」
「はぁ、それとなくステータスを聞いてみます。」
「話が早くて助かります。」
ダンダンダンと先生は後ろに下がり
「失礼します!!」
と言って扉を閉めた。
バァァァァァン!
という音とともに...
「ぐすん耳が痛いよォ」
という校長先生の声は誰にも聞こえなかった。
「なんだったんだろうさっきの音」
「とりあえずまほくんの魔法がやばすぎてその音よりもマホ君方が気になる。」
「「うん!」」
「みんな!僕に注目するんだ!」
その声にみんなが反応する。
「そしてマホ!お前に決闘を申し込む!」
「え!?やだ」
「え、」
大声を出した主はキョトンとしている。
主はもちろんニヤニヤ君である。
「なんで!」
「俺はまだ的を破壊せずに当てることが出来ていないから」
その言葉にみんなの血の気が引いた
「そ、それは」
ニヤニヤ君も同様である。
すると突然マホがニヤニヤくんに顔を向けて言った。
「じゃあ、的を破壊せずに攻撃できるようになったらやろう!」
「お、おう...」
もはやニヤニヤ君にやる気はなくなっていた。
「ふふ...私の未来の旦那さんだわ。あの方は。」
謎の声だった。