学校編 試験
...カリカリカリカリカリ...
...はぁ、ちっ、なんだよこれ...
...ゴシゴシゴシゴシクシャ!はぁ!?うざ
試験中色々な音がなっている。
まほはそんな音も耳に入らないぐらい集中していた。
...なんだ、これ。
問1は分かる
1+6=5とか簡単だ
問2...これはなんなんだ。
花子さんが街の店で500円の鉛筆と600円の消しゴムを買いました。花子さんが払わないといけないお金はいくらでしょう。
はぁぁぁぁぁあ?なんだ!この問題は!花子って誰だ!500円の鉛筆ぅー?なんだ!そのぼったくりは!600円の消しゴムとか!なんだよ!それ!おかしいだろ!
「...答えは1000円、ちょっと高いねっと」
問題そのものを疑問に思うまほであった。
「はぁい、一次試験終了でーす」
がやがやがや
一気にうるさくなる教室。
「静かにして下さァァい。次はぁ運動場でやりまぁす。移動してくださぁい」
移動するとそこにはたくさんの的と人形が。
「それでは、このおじさん先生に何やるか聞いてくださぁい」
「誰がおっさんだ!」
「ではぁ、うかりますよーにー」
「おいこら待て!」
誰が見ても機嫌が悪くなったとわかるぐらい機嫌が悪くなったおじさん先生はこちらを向きながら舌打ちすると、
「はぁ、俺はジョナタンだ。この試験の監督を務める」
試験内容を言う
的は1人1個ずつ、魔法でどれだけダメージを与えられるかを計測する。
人形も1人1体ずつ、剣でどれだけダメージを与えられるかを計測する。
「よし!分かったか!ちなみにこの的と人形はあのめちゃくちゃ硬い物質カタインで出来てるから遠慮せずやるように!」
「ニヤニヤ。これは腕の見せどころですねぇ」
ニヤニヤ君は炎の魔法を出した。とてもでかい猿みたいなのがでる。
「おおおおお。」
みんなから完成が上がる。
...なんだありゃ
「ニヤニヤ。私の想像力をもってすればこんなものですよ。ニヤニヤニヤニヤ」
想像かぁ。
「ニヤニヤ。どうですか?恐れましたか?ビビりましたか?ニヤニヤ。」
まほの方を見ながらニヤニヤが止まらないニヤニヤ君が話しかける。
だが、耳は治っているが、ニヤニヤ君が何考えてるか分からないまほは話しかけられていることにも気づかず
「よし!やってみよう!」
クスクス、またアイツ無視されてる。
炎の猿より顔が赤くなるニヤニヤ君。
「ふん。どうせ大したことない魔法を使うくせに。」
「なんの動物にしよっかなぁ、あ、動物じゃなくてもいいのかな、そうだ!近くの教会で飾られてる神様っぽいのだそっ。」
「「「ん???」」」
「うーんとこんなだったかな。ま、適当で。」
「「「適当!?」」」
「そいや!」
キィィィィィィィィィィィィ
ドッバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!
ズゴォォォォォォォオォォォ
「あ、なんかやばそう、消しとこ消しとこ」
ぶしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。。。。。ドッカァアァァァァァァァァン!
「え、また爆発?」
プスゥゥゥゥゥゥゥゥ
効果音ばかりでわからないが、とりあえず、炎のせいで爆発がおきてそのあと色々あって無酸素状態から一気に酸素が入ってきたせいで爆発するあれが起きたのである。
「ありゃ、的が消えてる。」
周りの的や人形は全て消えて無くなっていた。
このことを見たほかの人達は後にこう語る。
「「「...あれはやばすぎる」」」
色々あった試験もようやく終わり、後日合格発表とのことだ。
ニヤニヤ君は顎が外れたので急遽病院に行くことになった。丁度試験も終わったのでよかったが。
「あ、あの子病院に行ったのか大変だなぁ。何があったのかわからないけど。」
まほは帰路についていた。
「ふふっ、今日のことお母さん達になんて言おうかなぁ。」
帰ってからのお母さん達に言うことを考えるまほである。
「ただいまぁぁ。」
ドタドタドタドタ
急いでこちらに向かってくる足音が聞こえる。
「「大丈夫か!?」」
何をそんなにあわてているんだろうか
「さっき学校の方で大規模な爆発が起きただろ?魔族が襲来したのかと思ったぞ」
あぁ、心配たくさんしてくれたんだな
と思い嬉しくなって色々話し出すまほであった。
「へぇ、まほはやっぱすごいな!」
「えぇ、すごいわね!」
「えへへー」
今日も幸せ溢れるまほの家であった。
勉強まるでダメですねぇ、1+6=5。花子さんとか以前に1000円じゃありません。自分の子供ならこの先思いやられます。