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学校編 登校

「ゼェハァゼェハァ、」


今、まほは学校までの道にある傾斜角度35度、長坂80mの坂に苦戦している。


「くっ、いくらなんでもきつい!!」


〜家を出る前〜

「荷物は全部もったか?」


「うん」


「弁当は?」


「持ってる。」


「リュックは?」


「見てわかるよね」


「いや、そうだね、」


お父さんもお母さんも何か心配気な顔をしている。


「うーん、昨日やってて思ったけど、まほって、体力全然ないから行けるかなぁ。」


「うーん、2個大きな坂があるからなぁ、心配だ。時間としては普通に行けば30分で行けるんだけどね...まほだと1時間半とか、かかりそう」


「そうねぇ、」


「「うーーん」」


「大丈夫だって!もう行くね!」


「「うん、行ってらっしゃい...」」


2人とも心配性だなぁと思いつつ出ていき、現在に至る。


「ゼェゼェ、こんなにきついなんて...」


汗を腕で拭いながら横を見ると隣をおばあさんがてくてく歩いて抜かしていき、

そのあと筋肉質のおじさんがエッホエッホと言いながら走って抜かしていく。

二人ともニヤニヤしながら抜かしていく。


悔しい


「どうすれば...あ、そうだ思い出した。」


昨日お父さんに教えてもらった、剣の技術の他に、体に魔力をまとわせて、身体能力を向上させる魔法を思い出した。


「えーと、あんな感じだったような、あれ?こうだっけ。まぁ適当で、」


まほの身体を透明の何かが覆う。


「うーん、こんな感じかな。」


試しに歩いてみる。


「おお!軽っ!めちゃくちゃ楽だ!!ひゃっほーい!」


さっき通り過ぎて行ったおばあさんを抜かし、筋肉質のおじさんも抜かしていく


おばあさんはビックリした顔をして、おじさんは悔しそうに、あんなガキに負けるなんて...と言っている。


「ひゃっはぁ!早い早い!」


「そんなにいそいでどおしたんだぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぃ」


なんか喋ってた人も抜かして行った。


時間としては2分もかかっていないと思う。

一応1時間半前に出て1回目の坂で30分ぐらい使ったから合計約32分で着いた。


「おお!これは凄いぞ!帰ったらお父さんに言お!」


学校の前に来たら門は空いていた。

しかし、その前に兵隊がいる。


なんて話しかけようか迷いながら近づいていくと、左右にいるうち、左の兵が


「む?何の用だ?」


といい、右の兵が


「いや、お前、考えりゃわかるだろうが!学校に来たんだろ!」


「いや、しかし、さすがに早く来すぎだろ…だってまだ1時間前ぐらいだぞ?」


「あー、いやまぁそうだけど、学校に来たんだよな!な!」


とまほに聞いてきた、


それに対してまほは


(なんか、仲良さそうだな)


と思いながら


「はい、そうですね」


と答えた


「ほらな!」


めちゃくちゃニコニコしながら右にいる兵が言った。


「ちぇ、ムカつくなぁ」


左の兵は不貞腐れている。


なんなんだ、コイツら...

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