学校編 算数ようやく
「おい、マルコス、最近は学校の方はどうだ。」
王であるキングズが執事であるマルコスにきく
「はい、どうやら強い子供が入ったらしいです」
「強い子供、とな?」
強い子供とわざわざ強調するマルコスに疑問に思い聞いた。
「はい。強い、子供です。」
「しかしマルコスよ、あそこの学校は強い子供しかいないはずじゃぞ?」
そう、将来有望な子供を集めた学校が、まほの通う学校である。
「はい、ご存知の通り、あそこの学校は強い子供ばかりです。しかし、それらを凌ぐほど強いのです。王様ほどではないでしょうが私では恐らく勝てませぬ。」
「ほほう、お主がそこまで...。よろしい、連れてこいその子供。」
顎の髭を撫でながら言う。
「仰せのままに」
そのまま転移の魔法で瞬間移動するマルコス。
マルコスが行ってからキングズは呟く。
「冒険者ランク元Sのお前が言う程の...」
☆
「はい、まほくん、この問題は?」
「えーと、5+6は9だと思います。」
アホなことを言うまほに先生はなんでか疑問に思った。
「まほくん、なんでそう思うの?」
「五+六は九です。」
「ああああああ、なるほどね、画数ね、なら18+9は?」
「はぁ、それは189ですね。」
「うんうんなるほどね、2桁が出ると横に出すのね、はいはい。」
生徒達にはちんぷんかんぷんである。
「まほくんってさ今何歳?」
唐突に先生はまほに聞く
「15歳です。」
当たり前でしょと言うまほ
「なら、来年は何歳?」
「16歳ですよ?」
ニヤっと先生は笑う
「ちょっと誰かの笑いが移っちゃったけど、そうよね?15歳から1年経つと16よね?」
「ええ、そうですね、」
「そう、それならまほくん、15+1は?」
「151です。」
「はいはい、違います。」
「ええ、何が言いたいの、」
「最初の数字は今の歳って考えてみて、次の数字はたった年数よ。」
「あ!なら16か!」
やっと分かったとまほ
「正解♪」
やっとわかって貰えたと先生。
「なら、5+6は?」
「うーん、11かな」
「せいっかい!」
おおおお!!っとクラスのみんな。みんなはもう掛け算に入っている。
「やっとでけたー」
まほは足し算がわかるようになったと家に帰る道をスキップで行く。
すると突然目の前に片方だけレンズの付いたおっさんが来た、
「まほさんですな?私は王様の元で使えているものでございます。一緒に着ていただけますか?」
「え、やだ。」
「え、、」
まさか断られるとは思ってなかったマルコスはびっくりしてしまった。
「お、王様の招集ですぞ?起こしするべきだと思うのだが。」
「じゃあ、お父さんとお母さんに聞いてみまーす。」
「ならば一緒に行きます。」
その言葉にびっくりしたまほ。
「え、着いてくるの...」
身体強化して一瞬で置いていこうと思い全速力で走ろうとしたが、窓が割れたから軽い身体強化にした。
30分後
「ただいまー」
「おかえりー」
「うん?誰だい?その人は」
「わたくし、王であるキングズ様にお仕えしています、マルコスと申します。」
王様と聞いて身をかがめる父、母
「いいのです。今回、まほくんを王様の元へ連れていきたいのです。」
「どうぞ、連れてってください。しかし、悪いようにはしないでください。お願いします」
「大丈夫です、ご安心ください。」
へりくだり自分を連れてってくださいと頼む父と母を見てまほはこう言った
「えーめんどくさ、」
「ですが、今日はもう遅い一週間後に」
一週間後...
「なるほど、お主が...」