魔法少女 (未検閲)
先に検閲済みの方へどうぞ
注:これは検閲、隠匿された真実を記したものである。これは殺されたワールイン団士官のウーマが命を懸けて立ち向かい、団員の1人であり、友であった私に託した希望だ。これが公表される頃、私も奴に殺されているだろう。だが、多くの人に真実を知ってもらいたい。
-名も無き団員の手記、序文より抜粋-
戦闘が始まります。
私はステッキを
━━仕舞います。ステッキは最初と最後に使うのに必要だから使いません。でも魔法は使います。少し魔法少女っぽくないのが残念でした。スコットくんのくれた魔法なので仕方ないですし、実は最近は気に入っていたりするんです。
「ドリームウィッシュ、いつも通り、こっからは記録に残らない。辺りの民衆は全員ウチの人間だ。安心して、殺れ」
判ったよ、スコットくん!
愛車にもたれて煙草を吸っているスコットくんからOKが出たので本領発揮します。
「仲間の仇、そしてこの街を恐怖で支配する貴様らを俺が……俺が!」
叫びつつ馬鹿が突進してきました。でも大丈夫。私には魔法があるから。
逝けッ!鉄槍時雨!
私が手を天にかざすと、虚空から数百、数万の鉄製の槍が現れます。手を怪人に向かって下ろすと同時に鉄の槍は加速、怪人と手下に一直線です。しかし怪人は倒れません。黒タイツの手下が全員で怪人を庇ったからです。
「お、お前ら……」
「ウーマ士官殿、後は……頼みました」
黒タイツはそのほとんどが形を無くしています。黒い肉塊はおはぎみたい。
「貴様ァァァ!」
泣きながら馬鹿が鉄槍を手に再び向かって来ました。まだ楽しめそうです。私は魔法で手に大槌を出します。私は走り出し、強く踏み込んで、大槌を怪人の腹に叩き込みます。
衝撃粉砕、ストラグル・ハンマー!
直撃した瞬間、怪人の筋肉は陥没、バキバキと骨が砕ける心地よい音がしました。
「がぁあぁぁぎぃぃっ!」
怪人は面白い声で鳴きます。私はうずくまる怪人の指先や手足を魔法のペンチで千切って遊びます。まだ楽しみたいんですけど、スコットくんが親指を立て横にして首の辺りで左から右にクッと動かします。早くしろという合図のようです。残念ですけどこれで終わりにします。ほとんど胴体ぐらいになった怪人はまだ意識があるようです。その口にC4爆弾を詰め、離れてからステッキを出して掲げて起爆します。
そして━━(以下検閲済みと同文)