子どもたちの いえ
とびらが ひらくと 中から、あげはちょうの おばあさんが 出てきました。その うしろでは 赤ちゃんと 小さな 子どもたちが あそんで います。
だんご虫さんは、こんどは「こんにちは。あげはちょう先生。」といいました。
おばあちゃんの あげはちょうさんも 「こんにちは、よくいらっしゃいました。だんご虫先生。」といいました。
だんご虫さんは、そばに やってきた 小さな子の あたまを ゆっくりとなでながら こういいました。
「きょうは いつもの ようじゃなく、とても おいしいアイスが できたので おすそわけに きたんです。えいよう だっぷりの くぬぎの みつで つくったんです。赤ちゃんでも、一口なら たべられますよ。」
あげはちょう先生は、にっこりと わらいました。
そして、「だんご虫先生から 子どもたちに わたしてやって 下さい。きっと 子どもたちは 大よろこび することでしょうねー。」と いいました。
だんご虫さんは あげはちょうさんの いえの中に 入って いきました。
いえの中は 二つに わかれています。
一つは あげはちょうさんたち 大人たちだけが すんでいるところです。
もう一つは、とても ひろくて 子どもたちが べんきょうを したり、あそんだりする へやや、子どもも 大人も いっしょに ねむることが できる 大きなベッドが たくさん ならんでいる へやが あるところです。
だんご虫さんは べんきょうや あそびを する へやへと 入っていきました。
そこには、大きな男の子が ひとり 小さな女の子と 男の子が ひとりづつ いました。