お出かけ
だんご虫さん、どこにお出かけかな。
ごはんを たべた だんご虫さんは、お出かけの したくを はじめました。
「きょうは たくさん ミルクを とらなくちゃ。じゅんび じゅんびと。」
大きな せおいかごを 一つと、小さな 手さげかごを 一つ クローゼットから とり出すと、こんどは だいどころに いき なつと かかれた れいぞうこから、くぬぎの木の シロップと バナナを とり出して あまい あまい とろりとした スープを つくりました。
つぎに、そのスープを 三つの 入れものに わけて 入れ、ふたを しめると、だいどころの 一ばんはじに ある ふゆと かかれた れいぞうこを あけました。
れいぞうこの おくには 【まふゆ さむさに ちゅうい!】の プレートが かかった ぎん色の 小さな とびらが あります。
だんご虫さんは その とびらを そっと あけました。
すると、とつぜん とびらの 中から びゅーびゅーと こおりつくような つめたいかぜが ふいてきました。
だんご虫さんは、かぜの つめたさに ぜんしんを ブルブルと ふるわせながら、スープの 入った 入れものを 三つ入れました。
そして、れいぞうこの とびらをしめおわると、こういいました。
「すごい かぜだ。このぶんだと、きっと すぐに おいしい アイスクリームが できるだろう。」
だんご虫さんは、じょうきげんで たなから ハンカチを 三まい 出しました。
「さぁ、よく こおったころだ。」
れいぞうこから、ひんやりとした アイスクリームの 入れものを 出しました。そして、一つづつ ハンカチに つつみ、手さげかごに 入れていきました。
それから、さいごに せおいかごを せおいました。
これで、おでかけの したくは すべて おわりです。
だんご虫さんは おうちの とびらを あけて そとに 出ました。
まだまだ つづきますよ。