あさごはん
初めまして 皆さま。童話を書いてみたくて なろう様に 参加させて頂きます。博と申します。多くの方に 楽しんで頂けるよう 不馴れではございますが 努力いたします。
宜しくお願い致します!
それは、あついあつい、とおってもあつい 日よう日のあさのことです。
赤いやねに ちゃ色のえんとつ、かべは おいしそうなクッキーの色、まどは まるでソーダあじの あめみたいな すてきなお家の中から 大きなこえが きこえてきました。
「あついなぁー。あついなぁ。どうして、なつは こんなにあついんだろう。あついっていうと、よけいにあつくなっちゃうんだから、ほんとうに ますますあつくなっちゃうよ。」
ひとりごとをいいながら、おきてきたのは 大きなだんご虫さんです。
だんご虫さんは、大きなからだで うーんと のびをしました。
「さあ、おいしいごはんをつくろう。」
だんご虫さんは はなうたを うたいながら、だいどころに いきました。
だいどころの かべには、大きな四つの れいぞうこが おいてあります。それぞれの れいぞうこには、はる なつ あき ふゆ とかいてあります。
だんご虫さんは まず はると かかれた れいぞうこを あけました。
そして、中から 赤くじゅくした いちごを 五つ とり出しました。
つぎに ふゆと かかれた れいぞうこから まるでミルクのように 白い まめのスープを とり出しました。
だんご虫さんは、うつわに いちごと まめのスープを入れて そこに 金色にかがやく 花のみつを たっぷりとかけました。
「そうだ、きのうもらった ふかふかのパンが あったんだ。」
おさらに こうばしいパンを 一きれ のせました。
「おさじが あれば いちごいり スープを じょうずに たべられるぞ。」
こんどは、たなから おさじを一本 とり出しました。テーブルに おいた スープからは、いちごと 花のみつの あま~い いいにおいが します。
だんご虫さんは いすに しっかりと こしかけ うれしそうに おさじを もちました。
「では、きょうも おいしい あさごはんを いただきます。」
大きくあけた口に、まずは あまくて つめたいスープを 一口 、そして とびっきり ふかふかのパンも一口、ごっくん もぐもぐ ごっくん もぐもぐ なんども なんども ごっくん もぐもぐ ごっくん もぐもぐと あじわって たべました。