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「・・・・九年毎の儀式だ・・・・7人づつの男と女の子どもを・・・
ケートスに捧げられていた・・・今も・・・今も、・・・アクリシオス島に
連れて行かれている。」
「手伝うってどうするの?」
アルバは、レオンにそう聞いた。
「・・・ずっと前から、俺たちは、アクリシオス島の領主リュデクテスを
倒せないかと考えていた、
そして、海に生きる俺たちを、海の・・怪物
『ケートス』から解放できないか考え続けてきた
・・・それを手伝ってくれないか?」
真剣な表情でレオンは、アルバにそう答えた。
言葉の意味が分からなくてレオンの顔を覗き込む
アルバの視線から逃れるように瞳を逸らすと、レオンは
「・・・アクリシオス島で何が行われていたか知っているか?」
苦しいものを吐き出すように小さな声で
それだけを言った。
「・・・どういうこと?」
アルバが聞くと、
しばらく戸惑うように言葉を詰まらせた後、
「・・・・九年毎の儀式だ。・・・・7人づつの男と女を・・・
ケートスに捧げられていた・・・今も・・・今も、・・・アクリシオス島に
連れて行かれている。」
あまりの言葉に、アルバの周りで音が聞こえたように感じた。
そして、次の瞬間には、手を引っ張っていく
レオンにアルバは、ぼんやりと付いて行っていた。
廊下を無言で進んでいくレオンにアルバも
黙ってついていく。
風を頬に感じた時には屋敷の建つ、
崖の上に立っていた。
「見てくれ・・・・」
レオンは、やっとアルバの方を振り返った。