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もし私が先に死んだとしても、
ずっと私がお前が死なないように見張っててやる。
「これより、我らの国を
『エーティル皇国』とし、
我は、
アルバ・エクウォーレオ=モナルカ・ラトリオ・エーティルと名乗る。」
青年となったアルバが、正妃であるレオンと共に
民衆へと高らかと宣言する。
民衆は、自らの若く美しい王と王妃に熱狂した。
まだ少年と少女だった
あの時、
幼いながらに共に生きていこうと
決意したあの時、
アルバは、レオンに言った。
「あのね、レオン、僕はあまり長く生きられないと思う、
ケートスに僕の身、僕の力を捧げて
その力を何度も借りたから・・・・
これからもきっと、ケートスの力をきっと
借りると思うから・・・。
でもね、
最後までレオンは、僕の傍にいてくれる?」
傍にいて欲しいけれど、
そんな事を言ったら
もしかしたらレオンは、他の人の方が
ずっと一緒に居れないかもしれないアルバよりも良いと
去ってしまうかもしれないと、
不安に思いながら
アルバは、恐る恐るレオンを伺い見た。
レオンはそんなアルバに対して
こう言った。
「アルバ、また、お前は、そんな事を言って・・・、
心配しなくて良いよ、
俺・・・いや、私が
お前を死なせないさ、
少なくと私が死んでしまうまで私が
お前を守るから・・・。」
そして、そうだな・・・・
もし私が先に死んだとしても、
ずっと私がお前が死なないように見張っててやる。
そうだな・・・・具体的に言うと、
孫が産まれるくらい?・・・はな・・。」
海に輝く太陽の光のように
キラキラと髪を煌めかせながら
レオンが笑った。
アルバは、それを見て、
ほんのりと目元を紅に染めると
綺麗で大好きな
アルバの海の陽光姫にそっと口づけをした。




