表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寿司屋忠七郎  作者: あゆつぼ
18/18

寿司十八貫目 ガリはデザート!

「まーたこんなに散らかして……」


 一晩でよくもこんなに散らかせたものだとむしろ感心しながら、三春はゲーム部屋の片付けをする。


 朝方までゲームしていたらしい三人は二階の寝室で死んだように眠っており、既に西日が山の端に消えようというのに起きてくる気配は微塵も無かった。


 菓子のゴミを捨て、通信販売で購入した何かが入っていたのだろう段ボールをどけると、そこには見覚えのある賞状が無造作に転がっていた。


 だがそれは三春の知っているそれよりも立派な額縁で、三春の受け取った賞状よりも格が高いことを容易に理解させる。


「パティシエ世界大会優勝、松波忠七朗……」


 フランス語で書かれたその賞状はようするにそういうことであった。

 三春が出場し準優勝した大会の優勝者は、あろうことか忠七朗だったのだ。


「やっぱり納得いかない……」


 三春はその賞状を棚に飾り直すと、珍しく機嫌の悪い表情を浮かべて、誰にいうでもなく、その場で叫んだ。


「ガリがデザートな訳あるかっ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ