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フロアにはいってすぐだった。

エリックの野郎のそばにニナがいるのが視界に入ったのは。

アランから聞いていた。

前から縁談が続々ときていてそれを伯爵が止めていたことを。俺が戻ったことで伯爵が止めるのをやめて、おばさんがそれを嬉々としてさばきだしたことを。

実際目の前でみるようなことになるとはな。

いつものようにお得意のめんどくさいを発揮してこんなところに来なければよかったのに。



ここに来たのなら、帰るまでに一度は捕まえて話がしたい。

なんでアランは傍にいない?

どうしたらエリックから引き剥がせる?



ニナとの接触方法を高速でいろいろ見いだしている間に一度目線が合った…と、思った瞬間、もともと顔色はよくなかったのに、一気に血の気がひいてエリックの腕の中にニナは崩れ落ちた。


エリックの腕の中のニナに、アランがすっとんでいき、

やっぱりそうきたか。っとスローンさまが呆れ顔でまわりに指示をだしはじめる。


やっぱり、ニナの周りに俺以外の男がいるなんて赦せない。

「いかないでください」

毅然とした声で言われたけどどうでもよかった。

いやもともとどうでもよかったんだ。押し付けられただけで。

ニナが年下のカワイイ彼女ほうが自分より絶対相応しいと言い張るから試してみただけ。

ちっともよくなんかなかった。



人混みをかき分けそばに行き、ニナを抱き上げる。


「ニナを任せてください。」


ごめんな。ちょっとは従ってみようかと思ってたけど、ニナの考え通りにはやっぱりできない。

ニナが俺に振り回されず、静かに生活したがってるのはわかってたけど。ってか、俺から言わせれば、ニナは勝手に振り回されすぎるんだ。



「…フランツ遅いよ!」

アランこそずっとニナに張り付いてろよ!なに離れてるんだよ!

「そこの後ろのご令嬢がご立腹だよ」

ならエリックがどうにかしといてよ。こいつは俺にとっちゃどうでもいいんだよ。なんで俺のニナをだきとめてんだよ!

「フランツ!オマエ ニーナと何があった」

今頃首を突っ込まないでくださいよ。

ニーナを気にかけるのいい加減にやめてください


「すいません、話はあとで。

ニナに部屋を貸してください。それから、医者を。」


ごめん。ニナ。

きっと俺がまた追い詰めすぎた。

ニナは追い詰めすぎると逃げ出すことをちゃんとわかってたのに。

それでも 自分の意思で戻ってきてほしかったんだ。



ニナが倒れたのに、おれは嬉しくてたまらない。

なんでかな。  

ものすごい幸運を掴んだ気分だ。



「エレーナ、部屋に戻るよ。」

「いやよ!これからおもしろくなるのに!」

「あとで気持ち悪い 腹が固いって苦しむのはエレーナだ。そのときに当たり散らしても知らないからな!」

「イヤよ!こうなった一番の根源はアルフレッドじゃない!あたりちらして当然よ!( ̄^ ̄)」

「うちで起きたことなんだし、きっと今日は泊まることになるよ。明日の朝には一番でいろいろわかることは確定た。あきらめな。イクヨ。」

現場はエレーナの家





「ニーナさんって、実際オモテになりますよね、スローンさま」

「そうだよ。そこそこにいろいろわかってるみたいんだけどもね (@_@)」

「?(・_・;?」

「トコトン、フランツにこきつかわれてシスコンの弟のアランが寄ってくる男を排除しててさ、裏でフランツが興味を持った男を潰してる。実践が全くなんだよ」

「え?」

「だから、他人に起きてることは判断できるが、実際に自分に起きると、何が起きているのかすら理解しているのか怪しいところなんだよ。」

「じゃ、今までは…。」

「数少ない他の男との接触を面倒だな…。程度にしか認識してないとおもうぞ!多分そのあたりはアデーレ、君のほうが経験値践んでる」


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