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フランツは3つ年下の弟と同じ年のの親友、伯爵家の次男坊。

弟と遊ぶためによくうちに来ていた。



くるたびに弟とひとくくりにして虐めておちょくっておもちゃにして下僕にしていた。

弟たちがティーンエイジャーになり、身長が伸び、力が強くなった頃、形勢逆転される前にとんずらし、三年間逃げ回り18でここにきた。


よっぽど怨みをかってしまっていたようだ。

いや、こんなにまでされるようなことをしたっけか?!


恨まれる原因はさておき、何てことを言ってしまったのだろう。昔の私!

昔の私に諭してやりたい。

成長されてしまったら勝ち目はないだろう!バカなことをいうんじゃないと

今や何も勝てる気がしない。



2年前に、修行しにきた!ニナさんニナさんっと、再び私の前でチョロチョロしはじめた。

身長もびっくりするほど伸びて、カッコよくなり、社交の場ではモテ候補なんだろうな。っとおもいつつ、関係を誤解されても面倒なので距離をおいていた…。つもりなんだけれど。



「下僕になれとでも言うの?」

ふっと息を吐いて、優しく笑う。

なんだ、いまでもそんな笑いかたもできるんじゃない。

「発想がニナらしいね」

下僕になって、なにしてくれるの?

そこはいろっぽく成長してよ。っと耳元で囁かれる。

「愛人?!」

「そっち?!そっちなるの?」

発想が妃殿下に似てきちゃったよね。

って、それ、いろんな意味で妃殿下にも失礼じゃ!

何てことを言ってしまったのだろう。昔の私!

今や何も勝てる気がしない。

「愛人で俺の気がすむとおもってんの?こんなに痕つけられててなんも考えないの?」

考えないわけがない。

「大変迷惑してますよ!どうしてくれるのよ!」

「迷惑っとかじゃなくてね?」


ニナ、俺はいつまでもニナに支配されていた頃のままじゃないよ。

三つ下だけど、もう、何も負けないよ。

それは昨晩、嫌というほど知らしめたはず…だったんだけど、たりなかったかな。


なんてことを耳元でフェロモンたっぷりで言うの。



「俺のものになって」

「…愛人?」

「…」

「…ペット?」

「……本気でいってんの?…ケンカうってんの?」

「……」

わかってるわよ。

わかってるけど、そんなにすぐにハイそうですかと気持ちが切り替わるわけじゃない。

そりゃ、よく知ってるけど……

かっこよくなったし、大人になったし、魅力的だし、年齢差感じなくなったんだけど…。

フラれてすぐに現れた条件よさげな幼なじみにのりかえるとかそれはアリなのだろうか…

「……。」

「……ヘタレ!肝心なときにヘタレ」

「!ニナさん」

「……ちょっと時間、ください。ちゃんと考えるから……」

「わかった。待つよ。」


ぎゅっと抱き締められてちょっと安心する。

「ニナさん怖かったの?震えてるよ?」

そりゃ怖いよ。こんなに追いつめられたことないもの!

「カワイイ!」

はい?!

「僕、これからニナさんが一緒にうちの屋敷に帰ってくれるまで、ここで寝るから!」

なんで!どうしてそうなるの!

「名前かかないと獲られちゃうし。スローンさんに本気になられたら、また掠め取られそうじゃないか。」

「まためちゃめちゃな!妃殿下にもみられちゃったの!見えるとこなんてとんでもない!」

じゃ、脱がしたら目立つところならいいよね?

って、どこもやだよ!

「だってあいつがやっぱりって戻ってきたらニナさん揺れるだろ?」

……うぐ

「ほら、否定しない。なら、そんな隙は与えない。」

抱え込まれている力にますます力がこもる。

俺は不安なんだよ。ニナ

耳元で震えた声で囁く。


さっきから、フランツは一人称がコロコロ変わる。

きっと、余裕がなくなると僕でいられなくなってる。

僕のときは、ちょっとおちゃらける余裕が残っているとき…


「ニナさんの父上に許可も貰って来てるから!あ、お願いもされてきたんだった。」

へ?!父?なんで父?!なんの許可?

「そろそろ連れ帰れってこい。嫁にあげるよ?!その代わり、孫抱かせろって」

人のいないところでなんの取引!

ニナさん顔真っ青だよ?

どうしたの?

って、なんだよそれ!いったいどこまで手回し済み?


「それと、僕、母方の爵位を近々継ぐんだよ。ここをでなきゃいけない。あんまり時間 ないんだ。」

へ?!

「だから早めに諦めてね!、ニナさん」

ニナが諦めるまでの間、黙って待つなんてこと、しないよ。

ぐいぐいいくよ。

おれがどうして虐めてもおちょくられてもおもちゃにされても下僕にされても、遊びにいってたと思うの?来てもらえばいいことじゃん。

だから諦めて。

僕はしとめる絶好の機会を狙い続けていたんだよ。

もうずっとね

知ってるだろ?

小さい頃から俺が俺自身譲れない物にはとられそうになっても大丈夫のように、どうしてたかを。



私が抵抗を諦める以外の選択肢が無さそうなのは気のせいだと思いたい。

言われてみたら捕られて本当に譲れないものと、あっさり諦めるものと二種類あった。

譲らないものは滅多に持ってこなかったけど、私が持ち去れないような罠が掛かっていた。


とりあげていたものは最初からとられるために持ってきていたんじゃないか。

もし、それが真実であれば、私は餌で呼び寄せられていたことになる。

そして、小さい頃から策士なのに、そうみせていなかったことになるのではないか?



なら、成長した いまは????



時間をかけてタイミングを謀られていたというのなら、私に逃げ場などあるとはおもえない。

「ニナさんが諦めるのと競争だね」

…いったい何と競争させるつもりなの?!



「ニーナ、それ、どうした」

「飼い犬に噛みつかれました」

「Ψ(`∀´)Ψケケケ また絶妙な場所だな。ハイネックで防いでも なにかわかるのぞかせかた。 俺も見習おう。」

「o(`皿´)」

「え。ニーナさん犬を飼っていらしたんですか?」

「(ノд`;)」

「(((*≧艸≦)ププッ」

「?(・_・;?」

「殿下。男女関係の機微までレクチャーすべきですか?」

「ダメ (ヾノ・∀・`)。オモシロイカラそのままにしといて」

「( ´Д`)」

「?(・_・;?」



後書きにほうりこんできた小話みたいなのが数本があるので、数日中に、小話を数本アップしようかとおもってます。


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