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「こんばんは、ニナさん。部屋にいれてくれなかったら どうしようかとおもったよ」

ドアを開けるとフランツはしれっと涼しい顔をしていいやがった。

「どうしよう…。じゃなくて、何しようでしょ!

開けないと人目につくようなことをするんでしょ?」

「そうだねー…。その方が得策だからね!僕がこの部屋に昨夜,朝までいたことを振れ回れる。」

一歩部屋に入るなりドアを閉められる。

なぜ閉じ込められた感覚?

「今日は遅刻せずに済んだの?ニナさん」

うわ。めちゃめちゃ不機嫌だ。真っ黒のオーラを放ってる。

不機嫌なフランツは本当に小さい頃から手に追えない。

一歩、一歩追いつめられ、後ろに逃げられなくなるまで追いつめられて壁に押し付けられる。 

「いいたいことがやまほどあるのよ、この野郎」

「…相変わらず粗暴だねえ。でも、僕にもニナさんに言いたいことがやまとあるんだ」

右に。左に手をつかれしまい逃げ道を失う。

「今日は髪を結わずにおろしてたみたいだけど、時間やっぱりギリギリだったの?

屋敷に戻ってるときですら、おろしてることすくないのに。ま、おろしてもかわいいんだけど、あまり周囲に披露してほしくないかな」

「殿下に髪をおろすように言われたのよ。殿下はなぜか何が起きているのか ご存知のようだったわ」

そうなの?っと首をひねる。なんでかな。っと。

でも口許が笑ってる。

こいつ、絶対なにかを知ってやがる。知っているだけじゃない。何かをしでかしてやがる。

この顔をしているときは、いつも仕返しをしようと、たくらんでたとき。

「所有者の名前は見えるところに示さないと意味がないって、小さい頃に俺にいっちゃ、いろんなもの 俺からも奪い取ってたじゃん?」

せっかく名前書いたのに。隠すならもっと見えやすいところに判りやすくかくしかないな。

そういって首筋にかみつく。

「っ痛っ!」

「自分のものにはちゃんと名前を書いておかないと、見失ったときに勝手に自分のものにするやつが世の中にはいるからね」

また目立つところにますますデカイ痕を!

他人に傷をつけるようなタイプではないとおもっていたから油断した…。まさかかみつくなんて。

「殿下が気づくくらいだ。あいつにも見てもらえたの?俺の印。

ニナはどんな形であれ、あいつから離れた。このチャンスを逃すつもりはない。

できることなら6年前に止めたかったよ。こんなところにいれたくなかった。でも15の俺じゃなんも力ないから、どうもできなかったんだよ」


父は殿下の側で働くことで、なんとか殿下に気に入っていただいて、お手付きになることを望んだ。

殿下のお手付きにはなれなかったわけだけど。


「側にいられなかった4年の間に、予想外の虫がついちゃったからね。しかも、そのあと2年もニナは俺に見向きもしなくて指をくわえてみてるほかなかった。

ついた虫は完璧すぎて俺じゃどんなに背伸びしても追いつけるような人物じゃない。

俺を見てくれないなら無理矢理振り向かせるまでだよ。

まあでも、殿下じゃなくてまだよかったよ。殿下じゃ、どうにもできなかった。その点は助かったよ。」


黒い。黒いよ。フランツ。

歯形もなかなかエロイヨネ。

囁きながら、ごめんね、痛いよね。っと舐めつつ周りにキスマークを散らしていく。

「ねえ。もう俺に勝てるもの、ないんじゃない?

俺に負けるようなことがあったら、言うこと聞いてくれるって言ってたよね。」

…。なんですって?

「いつのことよ!」

だって当然だろっとにやりとわらう。

「約束は約束だよ。例え悪徳女王みたいに君臨していた15才のときでもさ。」



「その紅茶頂戴。まだ口つけてないでしょ?o(`^´*)」

「姉さま、頼めばすぐにいれてくれるだろ、ちょっと待てばいいだろ (#`皿´)」

「なら、あんたたちが待てばいいのよ。ついでにそのお茶菓子も頂戴。<(`^´)>」

「ニナサン…。(゜m゜;)」

「なんか文句あんの?そのお茶菓子、あんたの名前でも書いてあるの?(ノ`△´)ノ」

「いえ、書いてません…。\(>_<)/」




「なにそれ?なに笑いながら読んでるの? <(`^´)>」

「…。いや、最近ちまたで流行ってるらしい本なんだけど、」

「カシテ。 o(`^´*)」

「読み終わったら…。」

「あんたが後で読めばいいでしょ。寄越しなさい ι(`ロ´)ノ」

「ニナサン…。」


↑おおよそ ジャイアニズム的なことを 繰り返していた…

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