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2011年に作成した詩.

○目次○




○雨模様・・・・・・・八月二十六日作成

○「私」として・・・・十月二十六日作成

○雨が散る・・・・・・作成日不明















※本誌掲載作品の著作権は

全て著者・聖天三月にございます。








「雨模様」


雨音が強くて

雨足が速くて


いつもとちがう雨水だった

ポタポタこぼれて弾けた


鼓動の音が聞こえそうで怖かった

どんな音か知るのが怖かった


時に行く手をはばんでも

私は心してあなたに従います


誰より素直で繊細なあなたに

笑顔と幸福という時間を

あなたと会う時

決まって雨模様


紫陽花のような

にじんだ日々


傘をささずに

共に歩くことが楽しくて


ただあなたの横顔

見つめているだけで








「私」として


私に何ができるだろう

私に何ができるだろう


ごめんね

ずっとずっと「私」だった

どうしてだろう

こんなに大好きだったのに


「いいよ」少し笑って許す顔

甘くて甘くて大好きだった

言葉より心で近くにいたかっただけ

肩が触れそうなほどにも

近くにいたよね


 ごめんね

ずっとずっと「君」なのに

何でかなあ

今だって大好きなのに

「大嫌い」嘘でも言えないよ

苦い苦い幸せ願うから

あと少しもう少し傍にいたかったんだ

指先だけでもいい

もう一度いたかったんだ


君の幸せ願うよ

君の幸せ願うよ








「雨が散る」

 

雨が散る 雨が散る

明日の朝、此処立つ。と

言った瞳 滲んでた

湿る空気 夢の中



雨が散る 雨が散る

君 隣 少し熱い

未だ微か手に残る香も

只 重い この瞼の裏で


僕の手をそう温かく

傍にいた貴女です


もう少し ただ少し

温もり感じた腕の中


雨は散る 雨は散る

頬伝う 雫とともに

横顔も御手も眼差しも

想いとなって解き放つのか



雨は散る 雨は散る

微笑む顔や泣き顔さえも

君の御手が離れるようで

冷えては渇く前に――





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