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オレンジの中 グラウンドにて

掲載日:2025/11/08

わたしの女子野球人生も今日で最後

試合が終わって、三年生の先輩たちは、これで引退

残されたわたしを含め数人の部員では試合に出られない

時間をかけてそのあたり話し合ってきた

部員集めもしてきたつもり

新入生の勧誘にかけてみるか

という意見も、もちろん出た

けど、本音では、みんな、気持ちは折れていた

なので、先輩たちの引退に合わせ

女子野球部は、活動を休止することになった


終わって、早々、受験モードに切りかえる子もいるらしい

しばらく放課後時間を楽しむ、なんて子もいるみたい

わたしはというと――


「あー、終わっちゃったかあ」


試合のあと、河川敷のグラウンドで、ひとり、ひたっていたら

タカキがやって来た、野球部の練習終わりのようだ


「ちゃんと練習してきたの? 連れてくって約束、きちんと守ってよね」

「お、さっそくマネージャーみたいなこと言って」

「みたい、じゃなくて、マネージャーなんです、明日から、だけど」

「おー、こわっ」

「ねえ、ちょっと相手してよ」

「は?」

「男子がどれくらいなのか見ておこうと思って」

「はいはい、ほいじゃ見せちゃうかな、オレのジツリキ」


とかぬかしながら、流れで一打席勝負をすることになった

ヘンな気をまわして三振とかしたらグーで殴ってたとこだった

あっさり初球を、バチーン、ひっぱたかれて川まで飛ばされた

まあ、休部する女子野球部の控えピッチャーなんでね

だからってあんな遠くに飛ばすことないだろって


「必ず連れてくからさ」

「いやいや、その前に一回戦、勝ってよって話でしょ」

「まあ、そうなんだけどさ」


タカキがあまりにおもきし飛ばしてくれるから

悔しさなんかまったくなくて

さっぱりした気持ちで女子野球人生を終えることができた







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