81.セレ姉様との再会
(1)0歳編
エリアーナSide
初めての王都の屋敷の広さと綺麗さに驚きつつ、出迎えの人数に驚きつつ、キョロキョロしている。
すると、声をかけられた。
「セレ姉様:皆様、お久しぶりです!おかえりなさいませ!」
るんっとした、でも洗礼された声でセレ姉様が一歩前に出て挨拶をする。
「祖父:久しぶりじゃな、セレナ。元気かい?」
「祖母:久しぶりですね」
家族が順番に挨拶していく。
最後は私の番だ。
「リア:ねーね!」
3ヶ月ぶりのセレ姉様である。
父様が私を抱きながら、片膝をつきセレ姉様と近くなったので、私から優しくハグをする。
すると、とびっきりの笑顔で宝物のように私を抱きしめてくれる。
しばらくぎゅーとしていると、うずうずとしてシア姉様とヨシュ兄様も混ざり、姉妹でハグをする。
「母:あらあらまあまあ、玄関ホールじゃなくてお部屋でしましょうよ」
それはそうだ。
寒い中、玄関ホールで立ち話もなんだもんね。
ちなみに、魔道具以外にもとびっきりのサプライズを用意しているからそれはイル兄様が揃ってから発表する。
待ってくれていた使用人さんにも挨拶をし、一緒にきた使用人の皆んなは荷解きをしてくれることになり、私たちはサロンに向かう。
私はまだ父様に片手で抱えられて、反対の手にセレ姉様、母様の両手にシア姉様とヨシュ兄様、その後ろをお祖父様とお祖母様が歩いている。
サロンにつき、ソファーにそれぞれ腰掛ける。
精霊様たちも姿を現し、セレ姉様と挨拶を交わす。
「セレ姉様:お久しぶりでございます、精霊様方」
『風:久しいの。息災にしておったか?』
挨拶が終わりまずは、セレ姉様を囲んで熱い抱擁タイムが開催され、セレ姉様の学園でのこと、勉強の進捗状況、お友達のことなどたくさん聞いた。
私たちのことは、イル兄様も揃ってから話すことになっているので、ずっとセレ姉様のターンで、たまに質問をする形だ。
楽しそうな雰囲気が伝わってくるので、皆んなニコニコしながら話を聞く。
楽しい時間はあっという間で、すぐに夕食の時間になった。
王都についたのが、お昼頃、屋敷に着いたのがお昼過ぎだったので、本当にあっという間だ。
皆んなで夕食を食べ、お風呂に入り、大きな寝室で家族みんなで寝た。
明日は、学園に行くセレ姉様を見送り、お昼過ぎにイル兄様と一緒に帰ってくるそうなので、とても楽しみだ。




