70.家族の反応
(1)0歳編
エリアーナSide
ナニアに事情を話し、着せてもらったポンチョのフードを深く被り直す。
髪が出ないように整えてもらい、色魔法発動。
食堂に入る。
「リア:おちょくなりまちた」
ナニアに椅子に座らせてもらう。
精霊様達も定位置の席に着く。
「母:こんばんは、リア。フードを被ってどうしたの?」
待ってました。
その言葉に、フードを取る。
その瞬間部屋にいた家族に、給仕をしていた使用人達皆んなが息を呑んだ。
「リア:どうでしゅか?」
皆んな固まっている。
静止の魔法でも使われたのか?と思うくらいに。
「リア:とうたま、かあたま?じーじ、ばーば?ねー?にー?」
呼びかけるとようやく反応した。
信じられない!という顔をしていたり、目をぱちくりさせていたり、母様はハラハラと泣いている。
どうしよう……。
泣かせるつもりはなかった……。
というか、なぜ泣いている?
「父:リア、その髪色はどうしたんだい?とても綺麗なカルティールの金色だね」
平然を無理やり装いつつ、父様が声をかけてくる。
「リア:魔法、ちゅくりまちた。かあたま泣いてる……なんででしゅか?」
驚かせたい気持ちより、母様が心配という気持ちが勝ってしまった。
「母:嬉しくて……これでリアも外に出してあげられる……」
泣きながら私に近づき、優しく抱きしめられた。
嬉しい?
金髪だと嬉しいのかな?
((リア:銀髪は嫌い?))
「母:いいえ!それは絶対にあり得ません。銀髪銀目がリアです!ただ、母はいつも悲しそうに外を見ているリアに申し訳なかったのです」
すかさずそう言った母様は、続けてこう言った。
銀髪のまま外へ出せば、誘拐では済まないかもしれない。
かと言って、フードを目深にかぶらせり、髪や瞳を隠して外へ出れば、何か言われるのは私だと。
「母:まだ1歳にもなっていないから、守るために家から子供を出さない家はたくさんあるわ。そういうことにしておけば、あなたを守れると思っていたの。でも、外に出たい気持ちには気づいていたわ。だから……」
そういうとまた瞳を潤ませた。
ふと家族を見ると、お祖母様も泣きそうだし、シア姉様とヨシュ兄様は泣かないように唇を噛み締め頑張って笑っていた。
あぁ、私は家族に無理をさせていたんだな……。
((リア:皆んな、ごめんなさい。でもリアは、あんまり気にしてなかったのです。髪も瞳も皆んなと同じだと思っているし、外に出るには変えなきゃいけないって言われたから魔法作っただけで、まだこれから先、いくらでも外の世界には行けるかなって思うんです))
精一杯言葉を紡いだ。
家族が罪悪感をこれ以上持たないように……。




