68.実験その4
(1)0歳編
エリアーナSide
ナニアが運んできた食事を摂りつつ、話をする。
まだ家族の誰にも伝えていない、この話。
1歳未満の赤子が魔法を作り、魔道具を制作してるなんて、普通はありえない。
まだ、ひとりで立って歩けもしない内に、魔道具作る子がどこにいるだろうか?
なので圧倒的知識不足は否めない……。
完成に近づいたが、まだ何か足りない気がするし、魔石をそのまま持ち歩くのは難しいだろう。
それにまだ、瞳の色は変えられていない。
多分魔法陣の色を変えたい場所を髪から瞳に変えれば、上手くいくだろうが、何度も精霊様で実験するのは心苦しい……。
かと言って、自分で実験して生後1年以内に失明は避けたい……。
問題が山積みだ。
ある程度は形になったし、夕食の席で色魔法を披露し、助言をもらった方がいいかもしれない。
などと、私の考えを精霊様たちに伝える。
『風:それがいいと思いますぞ、何も我らだけでやる必要は無い』
『無:何かある前に手伝ってもらったらいい』
精霊様たちも賛成のようだ。
食事を初めて30分ほど経った頃ーーー。
闇の精霊様の髪色が黒に戻ってしまった。
戻る前にも何度か安定していないようだった。
失敗ではないが、なにか足りないのだろうか?
『光:魔法陣を状態固定してはどうだろうか?』
状態固定?
((リア:それはどんな効果があるんですか?))
『光:先ほど、色の効果が安定せず、持続もしなかっただろう?それを安定すように固定する目的で、使えば少しは安定もするのではないかと思う』
なるほど。
確かに安定しないことには実用化には向かない。
ならば魔法陣を再構築しよう。
試行錯誤して、実験して、なんとか髪の色変え魔道具は完成した。
髪に魔石を近づけた方がいいかと思い、リボンの中心に魔石をつけた魔道具にした。
最後に、無の精霊様に鑑定をしてもらい、安全性も耐久時間も確認できたので、ほっと一息。
次は瞳の色を変えたい。
魔法陣の色を変えたい場所を髪から瞳にして、瞳の色が変わるのか、影響は何もないのか、両目ともに色が変えられるのか?
そのあたりの実験はまだできていない。
一番の難関は、両目をどうやって色変えするかだ。
髪の色変え魔道具のように、鑑定を駆使すれば安全性などは分かるだろうが、そればっかりは試行錯誤してみるしかなさそうだ。
ここで時間が来たので、夕食のため食堂へ向かう。
色魔法と、色変え魔道具を使い皆んなの反応を見てみよう。




