57.食事の続き
(1)0歳編
サイモンSide
最近は慣れたつもりだったが、さっきのには少し肝が冷えた。
威圧だ。
精霊の威圧は初めて体験した。
あんなに強いものをまともに喰らえば、どうなっていたか……。
リアもいたので、きっと手加減してくれたのだろうが、朝からよくない汗をかいた。
『風:皆、すまなかった。早とちりとはいえ、女子供のいる前で威圧するなど……。少し待ってくれ、光の居るかの?』
数秒後、光の精霊様が現れた。
『光:何があった?』
光の精霊様は精霊界に行っていたようで、状況がわかっていなかった。
だが、震えたマリアとシアを見て慌ててすぐに状況を確認してくれた。
『風:すまぬ、我が威圧を使ってしまった。鎮静を使ってくれぬか?姫様にはまだ荷が重い故』
すると、怒った顔をしながら、部屋中に魔法を、そして屋敷中に再度魔法を使ってくださった。
「リア:かあたま、ねー、にー。だいじぶ?」
リアが家族や使用人を心配してくれる。
それよりリアなのだが?
「父:リアは大丈夫かい?怖くはなかったかい?」
その声に精霊様たちがアワアワとしだす。
「リア:リア、だいじぶ」
((リア:風の精霊!めっ!です。土の精霊も、皆んなを怖がらせたらダメ!))
リアは無事なようだが、すぐにリアに叱られた風の精霊様が泣きそうになる。
『風:姫様その……すみませぬ。ご家族にも屋敷にいた皆にも申し訳ないことをした』
深々と頭を下げられた風の精霊様。
そして、土の精霊様も頭を下げられた。
どうやらリアによると、土の精霊様も威圧を使っていたそうだ。
あの状況でよくそれが分かったものだ……。
と、感心している場合ではないか。
「父:頭をおあげください、精霊様方。私の言い方も悪かったのですし、魔法も使ってくださいました。頭を下げるのはこちらの方です」
そういうと、家族、使用人一同頭を下げた。
あれは、誤解される物言いをした私に非があるし、実際ヨシュアも勘違いをした。
『光:とりあえず、両者ともに頭を上げなさい。話はそれからです』
光の精霊様に促され、皆んなで椅子に座り、食事をとりながら話の続きをする。




