53.前世のこと
(1)0歳編
エリアーナSide
“前世”ーーー。
これに関してはこの国では、前世持ちはいるのだろうか?
それとも、愛し子だからで押し通せるのだろうか?
気になるところだ。
(『時:それに関しては、50~100年単位で前世持ちは居るよ。前世では無いけど胎児記憶を持つ子供はそれより多い。だから気にしなくてもいいよ』)
なるほど……。
前世持ちは少ないがいる。
胎児記憶持ちはもっと多い。
ならば不気味がられることはないかもしれない。
((リア:いつ頃話すのがベスト?))
(『風:いつでもいいと思いますぞ。早い方が受け入れてもらいやすいとは思いますがね』)
情報量の多い今がいいと思うとのこと。
神様たちに願った私の願いを説明する時にも、愛し子の話をする時にもちょうどいいらしいし、隠し事があるとしんどいと思うと教えてくれた。
確かに、隠し事をいつまでもっていうのはしんどい……。
それなら早く話してしまった方が、異世界辞典を使ったり、前世の知識がポロッと口をついても安心だ。
ただ、今すぐよりは少し期間をあけた方がいいという意見もあった。
理由としては、情報過多でついていけない可能性があること、私の情報が漏洩するのを防ぐ目的があるそうで、近いうちに私の誕生を王家に伝えるからそれ以降がいいのではないかと提案をされた。
確かにそれも一理ある。
そこからは早かった。
いつ頃家族に伝えるかを決め、その足で両親と祖父母に王家に話す内容を相談しに行った。
そして、いずれ伝えたいことがあることを伝え、部屋に戻った。
昼間起きていられる時間は、世界の歴史や魔法について学び、しっかり食べ、しっかり寝る日々が続いた。
その間、イル兄様とセレ姉様の学園への旅立ちの準備を念話の練習と称し応援したり、シア姉様とヨシュ兄様の勉強の時間にお邪魔したり、母様に甘え、父様の仕事を見学したりと過ぎていった。
喋る練習も頑張った。
でもまだ私が生まれた月。
そんなに早くなんでもできる様にはならない。
そうこうしている内に、イル兄様とセレ姉様の旅立ちの日が来た。
(『風: 』):精霊様が念話で話す時




