36.お祝いの晩餐
(1)0歳編
エリアーナSide
寝ていると、急に抱き上げられた。
びっくりして目を開けると、さっき自己紹介してくれた母の侍女ロナが私を抱き上げていた。
「ロナ:お嬢様、起こしてしまい申し訳ありません。これからお祝いの晩餐があり、一緒にご移動くださいね」
私も一緒に食堂へ行くようだ。
その前にと、私に哺乳瓶を咥えさせ、食事を取らせる。
この世界は、母親の母乳か、乳母の母乳か、人工ミルクで子育てをするらしい。
話がわかっているだろうからと、ロナが教えてくれた。
ありがたいことだ。
気付けば夜になっていた。
私が生まれて、6時間程度経っている。
まだ、この世界について分からないことだらけだし、状況も理解できていない部分が大きい。
哺乳瓶を咥えた赤子の自分にも理解が追いついていないし、これから数ヶ月は寝て起きて、お乳を飲んで、排泄してと正直前世の亡くなる前と変わらない生活。
健康なのだから、まあ悪くはないだろう。
などと考えていると、食堂へ着いた。
なんでも今日の主役は私だからと一番最後に登場するらしい。
キーと観音開きの食堂の白い扉が開かれ、中へ入る。
そこには、さっきいた家族、原初の精霊様たち、使用人が一堂に介していた。
「「「「「「「「エリアーナ、おめでとう!!!」」」」」」」」
『『『『『『『『『『おめでとうございます!』』』』』』』』』』』』』
家族や精霊様たちがお祝いの言葉をかけてくれる。
まだ自分の口で話すことはできないが、さっきのテレパスの魔法はまだ使えるだろうか?
試しにやってみる。
(リア:ありがとう。生まれてこられて幸せです!これからよろしくお願いします)
ドワっと沸く食堂。
どうやら成功したようだ。
(リア:この魔法いつまで使えるの?)
疑問に思い問いかけてみる。
『無:姫が使おうと思えばいつでも使える』
おぉ、便利なことだ。
生まれたての赤子がおかしなことかもしれないが、泣かずに要件を伝えられるようで安心した。
流石に、思考が伝わったこの現状で泣いて訴えるのはいかがなものかと思ったからだ。
そこからは、祖父ジャンカルロの一声で晩餐が始まり、思い思いに食事を楽しんだり、会話が繰り広げられた。
私もたまに、話に参加したり、興味深い話を聞いたりと楽しんだ。
訂正があり、修正しました。




