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転生したので、今世こそは楽しく生きます!〜大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する〜  作者: 結笑-yue-
1.0歳編

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25.原初の精霊と高位精霊

(1)0歳編


アリアベルSide


水の原初の精霊様に言われて、(わたくし)と契約をしている水の高位精霊“ウィーネ”を呼び出した。


原初の精霊様が10人全員揃っているから階級の近い精霊でないと話にならないのだそうで、実際に呼び出してみたら驚いたわ。

いつもはふわふわと私の目線くらいの高さで飛んでいるのに、床に傅いた(かしず)のだもの。


ウィーネは、高位の精霊というだけあって、気位が高い。

上品で美しいけれど、なんでもお願いを聞いてくれるわけではないし、常にそばにいるわけではない。

もちろん呼びかけには応じてくれるけれど、他の位の低い精霊とは訳が違う。

そんな彼女が、有無を言わさず傅いた。


これには、長い付き合いの私も驚いたわ。

『ウィーネ:原初の精霊様におかれましては、この私めに何かありましたでしょうか?それとも、このマリアが何か致しましたか?』

飛んだとばっちりである。


(母:ウィーネ!私は何もしていないわよ!)

(ウィーネ:だって呼ばれた途端、原初の精霊様よ!何かしたと思うじゃない!)

念話でそう告げた。

もう!失礼しちゃうわ……。


『水:安心しなさい、ウィーネと言ったわね?聞きたいことがあり、呼んでもらったのよ』

『ウィーネ:聞きたいことでございますか?』

ウィーネは不思議そうに首を傾げる。


『水:あなた達精霊は、契約した相手に今の頻度で魔法を、力を使うことをどう思う?』

水の原初の精霊様に聞かれ、それでもまだウィーネは不思議そうにしている。


少し考えて私の方を一度見て、もう一度水の精霊様に向き直り、言葉を発した。

『ウィーネ:申し上げます。私は契約者マリアベルと3歳の頃、契約をしました。その頃から一緒にいますが、マリアは魔法が得意で、使える属性が大いにも関わらず、あまり魔法を使いません。私たち精霊をとても大事にはしてくれていますが、力を使う時は限られています。私個人の意見ですが、もう少し魔法を使い、私たちの力を使うことに日頃から慣れておいた方がいいように思います』


普段は端的にしか話さない彼女も原初の精霊様の問いにはしっかり答えた。

というより、もっと力を、魔法を使った方がいいなんて初めて聞いたわ!




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