11.祝福
(1)0歳編
ジャンカルロSide
まさか、原初の精霊様が10人全員降臨され、そしてリアに祝福を授けてくださるとは……。
気づけば夕暮れ。
光り輝いていた部屋から窓の外に視線を向けると、夕日で赤く染まっていた。
しかし、唐突すぎて状況が掴めん。
先ほどから精霊様方は悲しそうに俯いていらっしゃるし、家族や使用人を見渡してみても茫然自失。
とにかく、確認してみるしかないか。
「祖父:原初の精霊様方におかれましては、孫に祝福をお授けくださり感謝の言葉もございません。ですが、家族共々状況が掴めておりません。ご説明いただけないでしょうか?」
本当に訳がわからん。
『風:お主は堅いの。説明する故、とりあえず腰を下ろせ。それと光の。頼む』
『光:あぁ』
そういうと光のと呼ばれた白く長髪の原初の精霊様がマリアの元へ行き、魔法をかけた。
『光:どうだ?少しは楽になっただろう。もう少し時間がかかるからな、出産直後にすまぬ』
どうやら体を楽にする魔法を使ってくださったようだ。
「母:契約外の私に…ありがとう存じます。おかげで楽になりました」
『風:なぁに、愛し子の母君故の。まだ姫に契約はしてもらえぬが、他人でも無かろうて。案ずるな』
懐の深い精霊様方のようだ。
全員でお礼を言うと、精霊様が話し始めた。
『風:まず、我らは原初の精霊と呼ばれる存在。大精霊様が作り出された最初の精霊にして唯一の存在。ここへは全員で来たが、我は風を司るゆえ代表して説明をいたす。質問があれば最後に聞くのでまずは話を聞くように』
全員で頷き、緑の長髪を後頭部で結った風の原初の精霊様が話し始めようとした時、リアが起きた。
「リア:あ〜う、だう」
起きているリア、初めて声を出した瞬間に家族全員で立ち会えた。
精霊様曰く、祝福の影響で目が覚めたのだろうとのこと。
ふと疑問が浮かんだ。
今は黒髪の精霊様……多分闇の原初の精霊様だろう……に抱かれているリアだが、視点が定まっているように見える。
普通赤子は、数ヶ月かけて目や耳の機能がはっきりしてくるはず。
しかし、今のリアにはしっかり見えているようだ。
精霊様に聞いてみると、それも祝福の影響とのことだ。
自分や周りには、加護はもちろん祝福もないのでわからないが、なんとも不思議なものである。
・訂正があり、修正しました。
・ここからは、誰が話しているか分かりずらいと思うので前に名前を添えます。
例)『風:』「父:」(リア:)【創造神:】など




