104.公爵家の反応
(1)0歳編
エリアーナSide
公爵家の当主同士で、どうやら文通などで、交流していたそうで、私の誕生、愛し子だということは伝えていたそうだ。
だからあまり、ざわつかず銀色の髪と瞳を見る程度だったのだろう。
精霊様たちはまた姿を消しているので、軽く目配せをする。
すると、頷き合格が出される。
立場が上の人たちは、何かと後暗いことも多いだろうに、全員が精霊様チェックをクリアするとは驚いた。
隣に座る家族に念話を飛ばし、報告する。
「祖父:この子はエリアーナ。去年産まれた私の孫だが、過剰な反応をしないでくれてありがとう」
事前に話してはいても、お祖父様も不安だったのだろう。
精霊様からもお墨付きを貰っているし、落ち着いて話を勧められる。
「男性1:まさかとは思ったが、目の当たりにすると夢を見ているようだな」
「男性2:でも綺麗な色だ」
「男性3:それに賢そうな子だよ」
各家の当主だろうか?
褒めてくれているようなので、いいけど誰が誰?
「祖父:リアに紹介せねばな。私の友人で公爵家の当主たちから紹介するぞ」
まず、西のドルテナ家の当主アラン。
王国の西の端に領地“テナバジル”を持ち、金髪にローズピンクの瞳が特徴。
魔法に長けた一族で、家紋は赤地に黒のハートと金色の鳥の模様。
そんなドルテナ家の当主アラン様は、金色のストレートを後ろで縛っていて、ローズピンクの瞳の男性。
次に、南のアランバートン家の当主ワイト。
王国の南の端に領地“レンジュール”を持ち、金髪にコバルトブルーの瞳が特徴。
“知のアランバートン”と言われるほど、学問に秀でていて、家紋は青地に黒のクローバーに金色の波の模様。
ワイト様は金色のオールバックの髪に、コバルトブルーの瞳の男性。
最後に北のマギルシカ家の当主マックス。
王国の北の端に領地“ルシファーノ”を持ち、金髪にクロムイエローの瞳が特徴。
“武のマギルシカ”と言われるほど、武芸・武術に秀でていて、家紋は黄色地に黒のダイヤに金色の葉っぱの模様。
マックス様は、金色の短髪にクロムイエローの瞳の男性。
お祖父様とは年齢も近く、ジルおじ様も合わせて5人で小さい頃から仲がいいそうだ。
訂正があり、修正しました。
家紋を少し修正しました。




