青い宝石(3)
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次の日
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「今日の仕事は白兎退治だ。月に大量発生した白ウサギを退治してもらうぞ。」
「うさぎかぁ最近見てないから見たいと思ってたんだよなぁ」
「いたぞ!」
「どれどれ、、、あに!あのムッキムキ大きなウサギは!つか、ウサギと読んでいいかも不明なんですけどっ!」
「さっさと殺さないとこっちがやられるのだぞ。」
「殺し方分かんねぇ!と、とりあえず!リング!ジャックがよく使ってた武器になれ!」
、、真っ黒なカマ?これまた不気味だな。
「よ、よしこれで」
ムッキムキのウサギがすごい勢いで近づいてくる
「き、きたー!」
もうこうなったら闇雲に振り回すっきゃねぇ!
「お、おりゃー!」
サクッ
「おぉーなんかよくわかんねぇけど1体倒せた!血がヤバイなぁ、、、うまそう‥」
「貴様、今なにか言ったか?」
「いや、なんでもない」
、、美味そうってなんだよ。あれは、生肉だし、よっぽどオレ腹減ってるんだな。
それからオレ達は、数え切れない程のウサギ?を倒した。
「な、なんとか倒せたな」
「仕事も終わったし、お昼にするかのぉ」
「うわぁーなにこれちょーうまそーじゃん!」
「これは私はワタクシ特性のサンドウィッチじゃ」
「へぇー手作りなんだ。じゃこれを!いっただきまーす!」
ぱくっ
「おいおい〜こんな美味そうなに味が無いなんて残念だな」
「味ならちゃんとついてるぞ?」
「え?だって全然味しねぇよ」
「もしかしたら、、貴様、、。と、とりあえずドクターのところへ」
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ドクター「こんにちは、今回は色々な検査をしてもらってすまなかったね。」
「いえいえ、オレ自身の事なので」
ドクター「では、検査の結果だが、君は特定のものしか腹を満たし味わう事が出来なくなったようだ。」
「、、特定のもの?」
ドクター「あぁ、特定のもの、それは血液だ。珍しく特殊なのだが、血液でも人間、動物、悪魔、スエルト人様々この世に生きる全ての血だよ。」
「え、それって吸血鬼じゃん」
ドクター「いいや、もっと特殊だ。君の言う吸血鬼は人の血を吸うものだ。ヴァンパイアは動物の血を吸うもの。何の血液でも味わうことが、ジャックにはできたのだろう。そうゆうものは数は少ないがヴァエルアと呼ばれている。」
「、、ヴァエルア。他のものを味わえないなんて最悪だ。」
ドクター「ジャックと一体化している証拠だろう」
「証拠だって?それでこんなめに?ふざけんじゃねぇ!」
「貴様の言っていることもわかるが…」
「…帰る」
バタンッ
「ドクター、彼を直せないのか?」
ドクター「あぁ治す方法は見つかってないんだ」
「、、、そうか」
ドクター「これをあの子に渡しといてくれ」
「、、これは?」
ドクター「地球人を捕まえて血をもらったんだ。
きっと役にたつだろう」
「わかった」
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シロの家(木の上)
「これを役立ててくれとドクターに渡されたぞ。」
「血か?それならいらない。」
「何をいっているんだ。飲まないと死んでしまうぞ。」
「かまわない。これを飲んだら本当に人では無くなっちまうだろ。オレは、人でいたい。」
「貴様の気持はわかるが、それを飲んでも貴様の中身が変わらなければ人でいられるのではないのか?違うか?」
「そうだけど、、そんな綺麗事言われって、飲まない。」
それからオレは空腹を紛らわす為に、寝室に行った。
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「寝たな、血を飲ますにはいまだな」
ウィストはゆっくり近づき、シロの口に血を流し込んだ
「っ!ごくんっ、おまえ!オレに、オレに!のませたな!」
「す、すまない。こうしなくては、貴様が暴れてしまうから」
「暴れる?なんで暴れるんだよ」
「貴様は食に飢え過ぎると暴れて血を求めて殺りくを始めてしまうのだ…だから」
「オレは、本当に化け物になっちまったんだな。もう戻れねぇんだな。」
「あぁそうだな、でも血を摂取する生物は結構いるぞ」
「いや、今言われてもなぁ」
つづく




