お盆の盆

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです（BGMのみ）。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪

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タイトル：お盆の盆

俺はもう極貧生活だ。

両親は早くに他界してしまい、俺は今、

都内の簡易アパートで静かに暮らしている。

でもこのたびめでたく仕事を解雇され、

また就活生活を味わうことになってしまった。

もうホントこんなことの繰り返し。

「はぁ。俺に裕福な生活なんて無縁だよな」

その日食べるものにも困り始め、

滞納している家賃も返すアテがなくなった今。

「もうこの世なんて去ったほうがイイのかな…」

そんなあらぬ事まで考え出した。

でも同時に、

「最後に1度だけでもいいから、ご馳走をたらふく食べてみたい…」

そう思って、部屋に唯一置かれた少し立派な家具、

お盆を眺めていた。

少し前まではこれにラーメンをのせて、

普通に食べることもできていたのに。

今、お盆の上にはのせる食べ物もない。

その直後のこと。

「…ん、…え？…」

見ていたお盆の上に、なんだか食べ物の輪郭が現れ出した。

そしてその輪郭ははっきりと見えるようになり、

「こ、これって…！」

お寿司やマーボードーフ、ラーメン、うどん、そば、

他にもいろんなご馳走が現れたのだ。みんな俺の好きな食べ物。

「ど、どうなってんのこれ！？」

と思う間もなく、俺の本能はその食べ物を求め、

がっつくように全部平らげた。

「う、うまかったあぁあぁ〜〜！」

久しぶりに食べたそんなご馳走。

「にしてもホントよく食べたなぁ俺」

お盆の上にあったその食べ物を全部食べた俺。

でもなんでこんな現象が…？この疑問がどうでも残る。

するとお盆の上に、今度は小人のような輪郭が現れ出した。

「え？え？なんだこれ…！？」

思っていると、

小人「どうだ？満腹になっただろ？」

「しゃ、しゃべった！」

心底驚いた。

そしてその小人は…

小人「今日はお盆♪こんな不思議があっても別に良いじゃないか。お盆だけに…お盆だけに…お盆だけに…（フェイドアウト）」

「……」

うすら寒いダジャレを残し、そいつは消え去った。

そう言えば今日はお盆だった。

そして後日。

俺はこう見えて、密かに日記を付けている。

自分の悲惨なこの生活に少しでもはけ口を見つけたいと

付け始めたこの日記。

「不思議なことがありました。なんとお盆の上に…」

と書き始めた時、同じその紙面の片隅に…

「人の、今世紀最大の渾身のギャグに対し、うすら寒いとか言わないようにね」

と文字が現れた。

「もしかしてあいつ…？」

と思った俺は、その文字のすぐ下に…

「ごめん」と一言つけ添えておいた。

それから俺とそいつの二人三脚の生活が始まったようだ。

俺は今少しずつだが、何とか生活を挽回できている。

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少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

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