黒い我儘
節操の無さを
穿った瞬間のまま固め
人の弱さという単純な話をする
羽毛の様な稚拙な痛みだけ並べ
悲しい哀しいと言っては
要因の先を必要以上に叩いて見せた
黒い我儘が流れて来る
向こうからやって来ては
この湖にある自然を壊す
命の道理を知らない人間の話
あの黒さこそが
悪と呼べるものだろう
瞬きの時間を
測った様に見せては
他人のことで高説を並べる生ゴミ
片手に乗らない責任を
肥大化させていく手間は
人一倍に出来るらしかった
黒い我儘が流れて来る
意図せずやって来ては
この海にある秩序を壊す
命の存在を知らない馬鹿の話
あの黒さこそが
悪と呼べるものだろう
消えていく事しか出来ないから
述べる言葉は空洞化し
考えの足りなさで味付けをする
塩と砂糖しか使わず
出汁の存在が分からないから
何にもならない食べ物らしきものが
三角コーナーに山になり
他人の時間を盗んでいくのだ
黒い我儘が流れて来る
浄水場は上手く機能するだろう
ここにある自然を守れる
浮き上がる確信になりながら
行方を追うのである
話にならない人間の底
あの黒さこそが
悪と呼べるものだろう