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第59.5幕・残影の夢
過酷な8日間だった。
僕は人々との悲しみと、自分自身の無力さに、何度も向き合ってきた。
大きな恐怖に、絶望にぶち当たって、苦しんで…
…久々に目にした誰かの笑顔が、とても眩しく見えたんだ。
人を苦しみから救い出せた…幸せを与えたり、喜ばせる事が出来たという事実を示してくれる笑顔が…
…なのに。
君の笑顔は、違った。
ずっと、聞きたかった。
でも、聞けなかった。
君はどうして――
恐ろしく感じる程に、大きかった背中が…
…血で染まっていくのを、笑顔で眺めていられたんだ?
――どうして、『ありがとう』だなんて言ったんだ?
『――ねえ、ヨシヒコ君。』
やめてくれ。
僕は、あの時の君を――
『…私と、一緒に――』
――拒絶せずには、居られないんだ。
To Be Continued




