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戦闘開始


男の外見的特徴は細身ながら、長身で、少年たちと同じで、美ししい顔立ちと尖った耳を持っていた。 


おそらくは、少年たちと同じ種族なのだろう。こういったその種族の名前こそが『エルフ』といい、おそらくここは、そのエルフ以外の立ち入りを拒んでいるのだろう。


でもなぜだ? なぜそんな場所に、こんな危険をおかしてまでアウリンたちはオレを連れてここに来たのだろうか?


「エルエリス…あれは?」



「アイツの名はゲルシュテッド…このエルフの里リリエスタの門番、及び『鋭エルフ兵団 団長』その実はこの里で四番目の戦闘能力を誇る『魔導士』です。」


アウリンの問いかけに対し、エルエリスは猛ったような、鬼気迫ったような、声色で答えた。 この様子からして多分この二人には因縁があるのだろう。


まるで木の葉が強風に煽られたように、山にある。 ソレは大地や自然が、なにか脅威的な警告音を鳴らしているようにも感じる。


ズモモモモ、取っ激しい音を立てながらゲルシュテッドと呼ばれたエルフは自身の木製の槍を突き刺さった大地の一部ごと引き抜いた。 


そしてそのまま槍を振り回し、エルエリスのいる方向に槍に刺さったままだった。凄まじいサイズの土の塊を前方に投げつけた。


自身の身体をよりも何倍もでかい土の塊を投げつけられた、エルエリスだったが、彼女はソレを持っていた大剣で一太刀たちで切り裂いた。 エルエリスはさして体制を崩さず、涼しい顔をしたうえで、ほぼ腕部だけで、斬撃を放ったが、その一撃は余りに凄まじいスピードとパワーで斬られた土のたまりは、摩擦熱で断面から橙色の火花を放ちそこから、黒い煙を放出しながら弾け飛んだ。


しかし、弾け飛んだ、土の塊に紛れ込み、ゲルシュテッドは一瞬で低い体制で、踏み込みエルエリスの懐に入り込んだ。


「撃転四十四連」


ゲルシュテッドが小さくそう呟きながら槍による攻撃を放った。 その攻撃は完全に大剣で受けきったエルエリスを激しい轟音と共に数メートルも、吹き飛ばすほどの威力だった。 しかし、エルエリスも全く体制を崩さずに着地し、その攻撃の威力も完全に予想済みというような、完璧な対応を見せた‥。


逆にその様子を少し離れたところから、オレとともに見ていた、アウリンは狼狽え、小さく呟いた。


「あの一撃…。 エルエリスをあそこまで吹き飛ばすなんて。」


違う…一撃ではない。 確かに受けたエルエリスの大剣とそれに衝突した槍が鳴らした轟音は一つに聞えた。


しかしオレは微かにだが、確かにこの目で見た。


あれは20回の攻撃、いや、フェイントや捨ての攻撃を含めると、44回に渡る連撃を一つの音に聞こえるほどの速度で放ったのだ。


その証拠にゲルシュテッドの服の袖とエモノである槍を見てみると、焼けたように煙や火花を微かに上げている。 おそらく先程割られた土の塊に起こった現象と同じものだ。


音速の到達、それが現実に明確な影響を与えるほどの熱エネルギーを生んでいる。 更に言えば、エルエリスが、吹き飛んだのは、槍による攻撃が原因ではなく、その時に生じたソニックブームにより、身体を飛ばされたんだ…。 通りでエルエリス本人も涼しい顔をしながら、それに対応できるわけだ。


 きっとこのレベルの次元に立つものとしては、こうした現象が戦いの中で、起こるのは珍しくともなんともないのだろう。


この攻防は、秒という単位ですら、測れないほど、刹那的な間で行われた、ものだったがそれでも、理解するには十分だった。


この二人の戦闘能力はオレが目醒めてから、目撃したあらゆる生物よりも、遥か高みの次元に到達していることに。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


※精霊繁殖力     ☆☆☆☆

魔能発動精霊消費    ☆☆☆(常時発動可能なため)

クールダウン    ∞(魔法詠唱ラグなし)

損壊力/死誘力    ☆/☆

能力発動スピード    MAX

耐久性/タフネス    ☆☆

発展性/進化余地   ☆☆☆ / ☆☆☆


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