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パンケーキ作り

駿がパンケーキの材料を購入し、伽耶が自宅よりシロップを持ってそれぞれが教室に戻ると早速5班は家庭科室へと移動し、裕子が家庭科室の鍵を開ける。


「さ、暁君、碧さんお願いね」

「分かった」

「うん」


 駿と伽耶は急な予行演習であったが、2人共1度自宅にエプロンを取りに行っており、エプロンを着用すると早速伽耶がコンロに火をつけて駿に声をかける。


「じゃあ私がパンケーキを焼いたり、メレンゲを作ったりするから暁君はフルーツ切るのをお願いしていい?」

「ああ、任せてくれ」


 そう言って駿が購入してきたフルーツを切っている間に伽耶は卵を割って卵黄と卵白を分けて卵黄はホットケーキミックスに混ぜて、卵白は別のボウルに入れて砂糖を加えてかき混ぜる、多くは卵黄と牛乳、ホットケーキミックスに加え、一部を沸かせていた湯にスプーンで取り茹でる。


「あれ?何でわざわざ卵分けるの一緒に混ぜないんだ」

「碧さんは卵白でメレンゲクリームも作るつもりなのよ、雪野さんが気に入った写真になるべく近づけるつもりでね」

「かやっち、あたしの為に」


 それから2人は順調にパンケーキ作りを進めて、パンケーキが完成して食器に全員分取り分けると、シロップを伽耶はテーブルの中央に置く。


「このシロップ、美味しいんだけど人によっては甘すぎるかもしれないからお好みでね」

「これ?かやっちの家にあったシロップって、まるで新品じゃん」

「私もお母さんもこのシロップが一番好きでまだ家に何個もあるし、今日なくなってもまた当日に持ってくるから」

「じゃあ、そのシロップとパンケーキの味はどうかな、うん美味しい、っていうかさこのメレンゲを使ったクリームめっちゃ美味しいよ」

「ええ、砂糖の量やタイミングが一致したのね、美味しいわ」

「僕手作りのメレンゲクリームなんて初めて食べたよ」

「俺もだ、さっきの雪野の話じゃねえけど、うちの母ちゃんも卵は分けずにかき混ぜていたけどな」

「ああ、正直ホットケーキミックスを使えば誰でも同じだと思っていたけど、メレンゲクリームには碧さんの工夫がすごくあったな」


 全員からメレンゲ作りを絶賛されて伽耶は照れ臭そうに返答をする。


「そんな……でもみんなから美味しいって言われて嬉しいなあ、ありがとう」

「かやっち照れてる」

「ふふふ、あ、そうだ実はね暁君、碧さん、丸山君のマジックの内容確認の為に土曜か日曜日に丸山君のお家にお邪魔するんだけど、どっちか都合のいい日?」

「俺はどっちでも大丈夫だな」

「私も大丈夫」

「それじゃあ日曜日にしようかしらね、雪野さんいいでしょう?」

「まあ、土曜日しか遊ぶ約束してなかったし、いいよ」

「決まりね、それじゃあ今度の日曜日に丸山君のお家でマジックの確認ね」


 日曜日に5班は丸山宅でマジックの内容確認をする事になった。

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