検証の提案
新たなアイテム、「ドリルランチャー」をダンジョンプリズマーに、「リフレクションリング」をホワイトペインターにそれぞれ割り振ると2人は次の階層までの階段を降りて、新たな階層で地図スキルを活用し、脱出口を発見し、脱出口へ到達すると、ダンジョンプリズマーがホワイトペインターに声をかける。
「ホワイトペインター、終了前に一度最大魔力量を確認してみないか?」
「え?もう終了するなら次回でいいじゃない」
「少し気になってな、ゲームとかでもボスクラスの敵は経験値が多いだろう」
「そういう事ね、いいわ、私も確認する」
ダンジョンプリズマーは前にホワイトペインターがゲームで言うレベルアップをしているのではという発言が気になり、いわゆるボス敵は経験値が多く、レベルが上がりやすくなるという経験から事実上の階層のボスであるミノタウロスを倒した事で魔力量が上がっているのではと考え、数値の確認を提案し、ホワイトペインターも確認に了承し、2人は最大魔力量の数値を確認する。
「ホワイトペインター、魔力量を見たがやはりミノタウロスを倒す前より上がっていた」
「あなたも?実は私もなの」
「ホワイトペインター、次回はこの事で検証してみないか?」
「検証?」
ダンジョンプリズマーは数値が上がっているのを確認した事で検証を提案し、ホワイトペインターは疑問を感じており、ダンジョンプリズマーはその事を詳しく説明する。
「あれだけ魔物を倒しても魔力量は上がらなかった事から、ボス魔物と雑魚魔物では経験値の量が違うのか、それともボス魔物を倒す事により、魔力量が上がるシステムなのかの検証をしたいと思っているのだが」
「なるほどね、でもたとえば雑魚魔物と経験値の量が違うと仮定した場合、1日でボス魔物分の経験値が賄いきれない量かもしれないわ」
「ああ、だが多くの配信者があえて遠回りをしているのもアイテム集めと君の言うレベル上げの可能性もあるだろう」
「アイテムを集めている間に有効なものがあれば能力差をひっくり返せる可能性もあるわ、事実、プリズムレイザーやペイントボウを手に入れた事で攻略がしやすくなったもの」
「まあ、それらすべてをひっくるめた検証がしたいと思っているし、協力してくれるか?」
「そうね、あまり焦って最短攻略をする意味は私達にはないからね、あ、それからもう1ついい?」
「何だ?」
「これからこういう話はオフレコでしましょう、あんまり他の配信者に手の内をさらすのもどうかと思うし」
「そうだな、今後は気を付ける」
次回の配信内容が決まり、少しづつダンジョン攻略の方法を深めていこうと決意する2人であった。