2つのアイテム
ダンジョンプリズマーがミノタウロスに至近距離で放ったエレクトプリズムが最大出力の光を放ちミノタウロスの目をくらまし、動きが止まったミノタウロスにホワイトペインターがペイントボウを放ち、角に命中させることに成功する。
ペイントボウの光弾はミノタウロスの角を破壊し、その場に倒れこんだミノタウロスは消滅する。
『おおおお!やったーーーーーー!』
『いやーーーー!これはすごいーーー!』
『角一点狙いとはいえ、すごいよこの2人』
コメント欄も大きく盛り上がっており、ダンジョンプリズマーはホワイトペインターに喜びの声をかける。
「やったな、ホワイトペインター、上手く命中させたな」
「ええ、目くらましが上手くいったおかげよ」
「だが、その作戦もホワイトペインターの発案だ、今回は君の貢献がかなり大きい」
「それは良かったわ、さあ、アイテムを回収しましょう」
ホワイトペインターがアイテム回収を提案すると2種類のアイテムがあり、しかも形状も変わっていた為、2人は困惑する。
「アイテムが2つある、1つはドリル?だが銃の握り手やトリガーもあるぞ」
「こっちは腕輪ねどういう効果があるのかしら」
ホワイトペインターがそう言うと、ダンジョンプリズマーは仮面の機能でアイテムについてサーチする。
『ドリルランチャー:トリガーを引くとドリルをランチャー状に飛ばし、敵の身体を貫く事ができる。また向きを縦に変形させることでトリガーをスイッチ上に押すとドリルが回転し、壁等に穴をあける事ができる』
「なるほど武器であり、障害物破壊系のアイテムか」
「腕輪のほうは……」
『リフレクションリング:魔力を消費し、魔法並びに光弾系の技を相手に跳ね返す事ができる』
「どちらかというと防御系のアイテムね」
「ホワイトペインター、私がこのドリルランチャーをもらおう、プリズムレイザーとはまた違った使い方ができるからな」
「そうね、じゃあ私がこのリフレクションリングをいただくわ」
それぞれがアイテムの分配を終えるとコメント欄もまた盛り上がっていた。
『ドリルキターーーー!ドリルといえばロマン武器だよね!』
『いや、このドリルはメチャクチャ実用性あるぞ!障害物破壊なんて攻略が楽になるな!』
『ホワイトさんを守る為の腕輪、素敵!ダンプリも粋だねえ』
『強い魔物を倒したからアイテムもいいものが出てきたんだね』
強敵ミノタウロスを倒し2つのアイテムを手に入れた【マスクドダンジョン】の2人はそのまま階段を降り次の階層へと到達した。