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対抗策とは

 強敵であるミノタウロスを前に一時撤退をした【マスクドダンジョン】の2人は対抗策を考えつつ、探索を行い、アイテム集めとレベル上げを兼ねる為に魔物と戦っていた。


 戦闘で魔物を倒すたびに、最大魔力量を確認し、自分達が強くなっているかどうかを確かめていた。


『こっちからは2人の魔力量の数字が見えないけど、どうなっているんだろうね?』

『カメラには映らないって事はマスクの中にデータが表示されているって事?』


 視聴者にとっては仮面に表示されるデータは確認できず、また2人も無言で魔物と戦っている為、思わず疑問のコメントをしていた。その状況を見て2人はお互いに声を掛け合った。


「どうだホワイトペインター、魔力量は上がっていたか?」

「全然よ、ダンジョンプリズマーは?」

「私もだ、久しぶりに確認したらいつの間にか上がっていたから、そう簡単には上がらないのかもな」

「それじゃあどうする?今日は時間ギリギリまでレベル上げに徹する?」


 ホワイトペインターは今日の攻略はあきらめて自分達のレベル上げに徹するかどうかをダンジョンプリズマーに確認して、ダンジョンプリズマーはその発言に対して返答をする。


「考えてみたが、奴の動きを止められ、その隙に角に攻撃を仕掛けられればもしかしたら……」

「動きを簡単に止められたら苦労しないし、それならわざわざ角を狙う必要もないと思うんだけど」

「いや、奴の身体の頑丈さはプリズムレイザーでもわずかな傷しかつけられなかったし、やはり角を狙わないと仕留めきるまでに動き出すかもしれないな」

「完全封殺できるのは今の私達には無理だし、少しでも長く動きを止める方法があればとっくに……ん?」

「どうしたホワイトペインター?」

「ねえ、エレクトプリズムって光の技よね、出力調整ってできる?」

「できないことはないが、最大出力にしたところで当てられなければ、それにエレクトという名はついているがしびれさせる効果はないぞ」

「ふふふ、誰がしびれさせるって言ったの?」


 表情こそ見えないがホワイトペインターの口調からほくそ笑んでいるのが伝わり、ホワイトペインターはダンジョンプリズマーに耳打ちをする。


「……なんてどうかしら?」

「……なるほど、だが……」

「大丈夫と言いたいところだけど、五分五分ってところね、反対するなら今日はもう……」

「いや、君のそして私の最大出力を奴におみまいしてやろう!」

「そうね、あれくらい今の実力でも倒せなくちゃこの先辛いものね」


 ホワイトペインターの策とは?

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