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前向きな撤退

 パワーもスピードも今まで戦った魔物を上回るミノタウロスにわずかなダメージしか与えられず、【マスクドダンジョン】の2人は撤退を余儀なくされた。


 プリズムレイザーとペイントボウでミノタウロスとの距離を稼ぎながらどうにか撤退に成功する。


「はあ、はあ、とりあえずここまで来れば追ってこないか」

「え、ええ、ミノタウロスはこの階層のボス魔物にあたるようだし、あの階段を守る為にも離れられないようね」

「しかし、ソードモードで斬りつけてもわずかなダメージしか与えられないとは……」

「パワー、スピード、耐久力、どれをとっても今までの魔物を上回るわね」


 ホワイトペインターが言うように、全ての能力が今までの魔物を上回るミノタウロスに対し、対抗策がないかとダンジョンプリズマーは仮面のデータを検索する。


「どうやら、ミノタウロスはあの角が弱点のようだな」

「でもさっき言ったようにスピードだってあるし、角が弱点っていっても角自体を破壊しないと意味がないでしょう」

「そうすると普通に戦っても難しいな」

「ねえ、まだ私達の活動時間に余裕はあるし、対抗策を考えながらダンジョン探索をしましょう、時間の限界までに対抗策が思いつかなかったら今日は解散って事で」


 ホワイトペインターよりまずはダンジョン探索をしながら対抗策を考える事を提案されるとダンジョンプリズマーもその考えに了承をする。


「そうだな、もしかしたらアイテム集めとレベル上げも兼ねられるかもしれないからな」

「そうね、私達が強くなれば普通に戦って倒せるかもしれないしね」

『おおお!2人共前向き!』

『長い目で見れば強くなってから本格攻略というのがいいのかもね』

『そうだね、タイムアタックも面白そうだけど、十分強くならないうちに行くと詰む可能性もあるからね』


 2人共早くダンジョン攻略をしたい気持ちは強いが、今回のようなミノタウロスが相手にしていき詰まったような感覚を実感し、自分達が』実戦経験を重ね強くなる事と、攻略に必要なアイテムも十分揃えておく必要性も考えるようになった。


 だが、その一方で今の実力でもミノタウロスをどうにか倒せる方法も考えておかないと、今後のギリギリの戦いを乗り越える為の戦術も生み出せない事も危惧していた。


 そんな中2人は探索を開始し、魔物を倒しながら、倒すたびにアイテムを回収し、最大魔力量の確認をしていた。


 他のパラメーターを見れない以上、魔力量、それが彼らにとって強くなっているかを知る基準であった。

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