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相談すると

 調理係としてあらかじめスーパーマーケットを何店舗か周ってバーベキューに必要な食材と大まかな値段を書いたメモを他の班員に見せるが様々なリクエストを言われ、更に班員同士の議論は続く。


「ちょっと待って雪野さん、デザートをまた加えるとなると予算オーバーして、今度は食事全体を削る事になるかもよ」

「あたしはそれでもいいよ、なんかお菓子の持ち込みは禁止らしいし、デザートって名目があれば甘いものを食べれるじゃん」

「俺はデザートはどうでもいいから肉もソーセージも食いてえな」

「で、でもさ、暁君がスーパー周って考えてくれて肉と野菜のバランス、予算内に収まるように考えてくれたんだし、あまりいろいろ言うと困るよ」


 伽耶は駿がしっかりと考えてくれたのでその意見を受け入れるのが最善なのではと主張するが、ここで意外にも裕子が反論をする。


「調理係が考えたからといって、すべて従う必要はないと思うし、リクエストがあったらそれに対する答えを出すのも係の仕事じゃないかしら」

「おお、ゆうゆう意外に話分かるじゃん」

「私はある程度バーベキューの形さえ守られれば不満はないし、暁君がみんなのリクエストと予算にどう折り合いをつけるかも係としての腕の見せ所よ」

「なるほどな、……高史、確かに()()()()()って言ったな?」


 駿は高史に強調するようにソーセージと尋ねて高史は駿の発言に返答する。


「お、おお……」

「雪野さん、一度デザートの範囲を古賀先生に相談するけどいいか?」

「え?うん、考えてくれるなら暁に任せるよ」

「分かった、ちょっと職員室まで行ってくる」


 そう言って駿は担任教師の古賀にデザートの範囲がどこまで可能かの相談に職員室に行く。


「失礼します、1年A組の暁ですけど、古賀先生いますか?」

「暁君、今日は校外学習の話し合いをしていたんじゃなかったの?」

「実はその事で相談なんですが……」


 駿は班内で食事のデザートについての話しが出た事を古賀に伝え、その上でデザートの範囲内について尋ねる。


「食事にデザートつけたいという話しがあったので、ちょっとどこまでありなのかの相談にきたんですが?」

「食事のデザートか……、他の班からも相談があって、他のクラスでもできるかどうかが気になってるみたい」

「古賀先生はどう思っていますか?」

「そうね、お菓子の持ち込みを禁止にしている以上、あくまでデザートってなると……!」

「先生、どうしたんですか?」

「暁君、少しあなた達に負担を強いる事になるけど自分達で作るのはどう?」


 自作デザートの案を出す古賀、駿はどうするのか?

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