表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/123

配信の提案

 炎上事件以降大学とは距離をとりコーチを休止していたリサであったが、今になってリサの教えが少しづつ成果になっていると発言をし、わずかながらにリサには救いになっていた。


「でも、それはみんなが頑張ったからよ、だけどありがとう、少しはやってて良かったって思えた」

「ねえ、先生、私を助ける為に銃を撃った先生、すごくカッコ良かったからさ、先生も配信者をやってみたら?」

「私が?ううん、変に表に出るとまたあなた達に迷惑がかかるんじゃあ」

「迷惑かどうかは分かんないけど、俺の配信ではあんたの教え子思いな行動にかなりの称賛があったし、配信をやるのもいいんじゃないのか?ウソだと思うなら後で観てみろよ」


 デガングがそう言うと、吉川が改めてデガングに尋ね直す。


「あ、すいませんもう1度お名前いいですか?」

「俺か?デガングだけど」

「ありがとうございます、ええっとデガングっと」


 吉川は自分のスマートフォンを取り出し、デガングの名前を検索し、デガングの配信動画をリサに見せる。


「先生、見て。これが私の為に頑張った先生に対するみんなの気持ちだよ」

『すげえな上田選手』

『実はさ俺、オリンピックの時からファンだったんだよね』

『上田さん、配信者の金メダル目指してみようか』


 様々なコメントがあり、更にリサは配信時間をさかのぼってコメントを拝読する。


『あの、私実は小学校で教員をしているんですが、危険な行為は二次被害の恐れがあったので褒められた事ではないのですが、すごく上田選手が教え子さんに慕われているのが伝わってきました』

『っていうか実際上田さんが配信者をやったら人気出るんじゃないの』

「ねえ、先生、こんなにみんなすごいって言ってくれているし、配信やってみようよ」

「……」

「それにさ、私達、先生がコーチを休んでいる間結構先生がどうしているか気になっていたんだよ」

「そうなの?」

「だからさ、私達にも元気な姿を見せてよ、それがより励みになるから」

「吉川さん、わかった。またいつかコーチに復帰するまでは配信を続けてみるわ」

「うん頑張ってね」


 自分が配信者をするきっかけ、そして続ける経緯をダンジョンプリズマー達に話し終えるとホワイトペインターが反応をする。


「教え子さんの励みになる為に、配信者をやっていたんですね」

「ええ、でも今はそれだけじゃなく、自分なりにクレー射撃を世に広められたらとも思っているわ」

「リサさん、教え子思いのあなただからこそ私達の不仲を心配してくれたんですね」

「ええ、でもやっぱりあなた達に限っては余計なお世話だったかしら」

「そんな事はない!」


 突如口を開いたダンジョンプリズマー、彼がかける言葉とは?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ