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73/123

発見するが

 現役時代、ひたすらトップを目指し、クレー射撃に取り組んでいたがそれでも銅メダルが精一杯であった事を話し、リサは更に射撃指導を受けた経緯を話す。


「銅メダルを獲得したときもどうしようか迷っていたんです、金メダルを目指し現役を続行するか、それとももうクレー射撃から離れた生活をするか」

「最初はコーチの話は考えなかったんだな」

「自分があまり人に教えるのは向いているとは思わなかったし、クレー射撃だけが人生じゃないと思って、思い切って現役を引退して普通の生活をする事にしたんです」


 最初は現役生活どころか思い切ってクレー射撃から離れる事を考えたリサだがすぐにあの話が来たことを明かす。


「だけど大学からいきなり非常勤でいいからコーチをしてほしいと言われたときにまた迷う事になってとりあえず話だけでも聞きに行こうかなって思って大学まで行ったんです」


 リサは大学まで話を聞きにいくと当時のクレー射撃部のコーチからコーチの話を聞き、様々な事を聞くと、リサはある決意をする。


「大学や当時のコーチはまだ私を必要としてくれているって分かったし、恩返しの意味も込めてやろうかなって思ったんですけど、私も新しい仕事を始めていたし、非常勤でも厳しいかなと思ってボランティアで引き受ける事にしたんです、だけど……」

「ああ、例の炎上ね、きつかっただろうな」

「はい……」

「だけどあんた、自分がさらされるのを覚悟で教え子を助けに来たんだ、やっぱすげえよ」

「そ、そうですか……」

「俺だけじゃないよ、俺の動画の視聴者もそう言ってるぜ、後で観てみろよ」

「はい」


 配信者の言葉で和やかな雰囲気になるとリサは何かに気付き言葉を発する。


「ん?まさかあれって吉川さん⁉」

「どうしたんだ、俺には何も見えねえし、まだ目撃情報もないぞ」

「私には遠くが見えるようなんです、とにかく先に行くので魔物に襲われている」

「あ、おい!」


 リサは装備の影響で遠目が効くようになっており、吉川らしき人物を確認すると銃を取り出し、先行して向かう。


「急に襲われたからか、銃をけん制にも使っていないようね、よし!」


 リサは銃を構えると引き金を引き弾丸を放つ。


 その銃は魔物に命中しなかったものの怯ませることに成功し、リサ自身は吉川を保護すべく、退路に先回りし、少しづつお互いの距離は接近し、どうにか合流する事に成功する。


「大丈夫⁉吉川さん!」

「え?梨沙先生!どうしてここに?」

「訳は後で話すわ、脱出口まで移動しましょう」

「でもまだ何か来る……」


 怯ませた魔物と更に新しい魔物が2人に接近しつつある。

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