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1日明けて

高史達と別れ、今日も駿は校外学習のバーベキューの為の食材の値段を各スーパーを回って調べていた。中学最後の空手大会の決勝で負けた水原大樹の話題になり、過去の事を思い出しいたたまれなくなったのもあり、逃げ出すように高史達と別れたのだ。


 駿は高史の言うように中学を最後に空手を辞め、高校では何か別の事をできればと考えていたのだ。それだけに決勝での空回りは負けたこと以上に悔いが残り、高史や他の友人からは空手に復帰するのではないかと思われていた。


 今はダンジョン配信がある為、空手への復帰は考えてはいないが、決勝での事に悔いは残っているのだ。


 そして肝心の水原大樹はというと中学の空手大会で優勝した事で強豪校への推薦入学が決まり、更なる高みを目指しているのだから接点など持ちようがないのである。


 そんな事を考えながら帰宅し、夕食を終えると今日も配信の準備を始めた。


 昨日のリサ・バーンの言葉を気にしてホワイトペインターにメッセージを送ったものの、特に心配はいらないという返信をもらったが、内心どうなのかという不安はある。


 そして配信時間が迫っていたため、まずはダンジョンプリズマーへと変身する。


「マスクオン!」


 変身が完了すると階層転移スキルで前回の階層まで転移し、転移が終えるとカメラを起動し、視聴者に向けて挨拶をする。


「諸君、待たせたな、ダンジョンプリズマーだ、本日もダンジョンの平和は私が守る!」

『おおおーダンプリキターーーー』

『っていうか最近アイテムあさり兼人脈作りがメインだよね』

『そうそう、そろそろホワイトペインターさんと一緒に次の階層に進もうか』


 数日足踏みしていた事があるので今日はさすがに次の階層に降りたいと考えるダンジョンプリズマーはホワイトペインターを探す事にした。


 事前にマップの画像から待ち合わせ場所を決めており、その場にたどり着き、ホワイトペインターと合流する。


「ホワイトペインター」

「こんばんはダンジョンプリズマー、まずはごめんなさい、昨日は急に休んだりして」

「あ、いや……その別に用があったとかならいいんだが……」

「リサ・バーンさんの言った事なら気にしなくていいから、私とあなたは元々お互いそこまで踏み込まない事でユニットを組んでいるんだから」

「それはそうだが……」

「……とにかく行きましょう、来週はあなたの都合で配信を休むんだから少しでも遅れを取り戻さなくっちゃ」


 リサ・バーンの言葉もあり、少しぎこちなさの残る2人、無事に探索できるのか?

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