班のスケジュール
駿は視聴者のコメントもあり、ホワイトペインターにオフレコで話ができないかと提案するが、ホワイトペインターからその必要はないと言われ、とりあえず次回は通常通りの配信をする事となった。
確かに駿も自分の正体は知られたくないし、ホワイトペインターの考えも理解はできるが、話し合いを拒否された事には戸惑うしかなかった。
本当に自分達はユニットとして機能しているかどうかが今になって不安になる。
だがそんな不安をよそに、駿にとって登校時間は迫っており、今日も校外学習の班での話し合いが決まっているのだ。
「母さん、今日も校外学習の班での話し合いがあるから帰り遅くなるかも」
「そうなの、まあ仕方ないわね、駿は調理係だしみんなに美味しいご飯を食べさせてあげなさいよね」
母よりそう言われて駿は登校し、学校に到着し教室に入室してまずは高史に声をかけられる。
「おお、駿」
「高史、そういえば昨日は丸山君とレクを考えていたんだったな」
「まあな」
「それで、どんなレクを考えたんだ?」
駿が高史にどんなレクを考えているか高史に尋ねていると後ろから丸山が声をかけてくる。
「それは放課後のお楽しみだよ」
「おお!丸山君?」
「レクリエーションは各班ごとにやるから出し物みたいなものになるし、その中で他の班も参加できるタイプも考えなくちゃいけなかったから大変だったよ」
「そうか、まあそれなら放課後まで楽しみにしているよ」
駿よりそう言われ丸山も自分の席に戻り、1時限目の授業が開始する。
そこから授業を経て放課後になると学級委員で駿達の班の班長である高崎裕子が駿達にも声をかける。
「暁君、奥野君、そろそろ班での話し合いを始めるわよ」
「分かった」
「おう」
そう言って駿達5班は集まり、席をくっつける。まずは班長である裕子が一同に対して声をかける。
「ええ、皆さん、お忙しい中集まっていただきありがとうございます。ですが校外学習まで丁度一週間なので、今日のうちにある程度決めておきたいと思います、まずは昨日私と碧さんがまとめたこのスケジュール表を配布します」
そう言って裕子は伽耶と一緒にまとめたスケジュール表を班員に配り、駿達は確認する。
「食事は基本班行動で他にも山歩き等も班で行動するのか」
「ええ、あたし歩くの苦手ーーー」
「私も山歩きはきつそう……」
「はいはい、やる前から弱音を吐かない!とりあえずこのスケジュールで行動するけど、臨機応変に行動ね」
「それじゃあ、そろそろ僕の考えたレクを発表するよ」
「そうね、お願いね」
丸山が考えたレクリエーションとは?




