配信を休むお知らせ
校外学習の班の係が決まり、まず班長の裕子が副班長になった伽耶と一緒に担任の古賀に報告する事になるが、その時にまりが話しかけてくる。
「あ、あたしも一緒いいかな、今日はこの話し合いがあって友達と遊べなくなったし、ゆうゆうから色々看護師と保健の先生のルートとかも聞きたいしさ」
「それはいいけど、スケジュール作りは少し手伝ってよね」
「うん、もちろんだよ」
「じゃあ行こうか」
伽耶がそう言うと女子3人は一緒に職員室へと向かっていった。
「じゃあ僕もレクの事をまとめるために帰るね」
「待てよ丸山、せっかくだから俺も一緒に考えてやるよ」
「ありがとう、奥野君」
「なあ、駿、駿も行くよな?レクがまとまったら駿も丸山ん家でゲームしようぜ」
高史は駿もレクリエーションをまとめるのと丸山の自宅でのゲームを提案するが駿は断りを入れる。
「悪いな、まだ予算は渡されていないけど、スーパーとかを周って値段を見ておきたいな」
「そっか調理係って買い物からが仕事だもんね」
「そういう事ならしゃあねえか、まあなるべくたくさん肉が食えるように安い店を探して来いよ」
「努力はする」
駿はそう言うと高史達より先に教室を出て、スーパーを周って値段を確認した。
「あ、セールとかの時に行く場合は予算ってどうなるんだろう……まあ、いいかとりあえず普通の値段を基準にするか」
スーパーを周り終えて帰宅すると母に帰りの挨拶をする。
「ただいま」
「お帰り駿、あ?そういえば今日校外学習の係を決めるって言ってたじゃない、駿は何の係になったの?」
「俺は調理係っていってさ、バーベキューとかの用意や買い物を中心にするんだよ」
「そうなの、まあ駿はおじいちゃんとよくキャンプをしていたし、大丈夫そうね」
母に決定した係の報告をし、制服から部屋着に着替えてから夕食を食べ終えると部屋へ戻り、配信に意気込もうとするとホワイトペインターよりメッセージが届き、その内容を確認する。
『こんばんは、急で申し訳ないのだけど今日は配信ができなくなったから、もしするなら1人でお願いね、本当にごめんなさい』
ホワイトペインターより配信ができないというメッセージが届き、戸惑いながらも駿はダンジョンプリズマーの口調でメッセージを返信する。
『それならば仕方あるまい、今日の配信は私だけでしておくから自分の事を優先したまえ』
ホワイトペインターの不参加表明、だが駿はダンジョンプリズマーとして今日も配信に挑むのであった。