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それぞれの役割

 放課後に駿と高史、学級委員の高崎裕子、碧伽耶、雪野まり、丸山亮太が集まり、校外学習の役割決めの話し合いを始めようとしていた。


「というわけで、これから校外学習の役割決めをしたいと思います、まずは6つの役割を確認します。班長、副班長、調理係、保健係、レクリエーション係、記録係なので立候補か推薦はまずありますか?」


 裕子はそれぞれの役割の名称を言い、立候補か推薦はないかと確認をするが、特に挙手はなく、再度呼びかける。


「ねえみんな、自分からやりたいっていうのは少し難しいと思うけど、何か意見くらい言ってくれない?」

「そうは言うけどさ、ゆうゆう、この間の趣味だけじゃあ誰に何をしてもらえばいいか分かんないよーーー」

「そうね、それじゃあ1つづつ説明していくから、それでもう1度考えましょう、まず班長だけど、班の中心になってスケジュールの確認や先生に問題があった場合の報告とかね、それから各係からの相談も受け付ける役割です」

「じゃあさ、それゆうゆうがやったらいいじゃん、元々学級委員なんだし」


 まりは班長は元々学級委員である裕子がやればいいと言い、高史もそれに同調する。


「俺も雪野に賛成、学級委員が班長だとなんつうか収まりがいいしな」

「あなた達、少しは真面目に考えたら?学級委員ってだけで班長を押し付けるのはどうなの?」

「あ、あの、高崎さんが無理ならいいんだけど私も班長は高崎さんがいいと思う」

「碧さん?」

「だって、高崎さん、今もこうやって話し合いを仕切っているし、前もクラスの係決めの時も仕切っていたじゃない」

「碧さん……そこまで言うなら、班長は私がやりたいと思いますけど異論はないですか?」


 伽耶が裕子を具体的な理由で班長に推薦し、裕子も引き受ける事を承諾し、確認をとる。


「俺は良いと思うな、高崎さん任せるよ」

「僕も良いと思う」

「じゃあ班長は私高崎がさせていただきます、ふつつか者ですがよろしくお願いします」

「ゆうゆう、結婚するわけじゃないんだしさ」

「こ、言葉としては適切なはずよ」

「雰囲気の問題だよ」

「じゃ、じゃあええっと未熟者ですが皆さんのお支えで頑張りたいと思います」

「ちょっと固いけどさっきよりはマシかな」

「っていうか俺達同い年だけどな」

「もうなによいちいち!」


 まりや高史に少しいじられている感はあるが裕子はこの班の班長として頑張ると心に決めたのだ。


「ではここからは班長として仕切らせていただきます、次の役割は……」

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