残って探索
フレイムバウンドを倒したドロップアイテムとして弓を手に入れたホワイトペインターはその弓をペイントボウと名付け、弓の形状をした光弾射出機という事を確認し、ダンジョンプリズマーに次の階層に向かう階段を降りるよう話す。
「ダンジョンプリズマー、私達も階段を降りて次の階層に行きましょう」
「うむ」
ダンジョンプリズマーとホワイトペインターは階段を降りて次の階層に来ると、ダンジョンプリズマーは確認をする。
「さて、次の階層に到着したが、今日はダンジョンを脱出するか、それとももう少しダンジョンを探索するか？」
「そうね……私はもう帰ろうと思っているけど」
「了解した、脱出口までは送ろう、私はもう少し探索する」
「ええ、でも大丈夫、まさかバースト寺田さんに触発されてソロ探索をするってわけじゃないでしょうね？」
ホワイトペインターはダンジョンプリズマーがバースト寺田に触発されてソロ探索をするのではないかと心配になるがダンジョンプリズマーは安心させるよう返答をする。
「この階層を少し下見するだけだ、嘘だと思うなら後で続きの配信か、アーカイブ動画を観ればいい」
「……分かったわ、配信していると隠し事はできないものね」
「さあ、まずは君が帰る為に脱出口へ向かおう」
「ええ」
『ええ、ホワイトペインターさん帰っちゃうの、残念』
『まさか、ダンプリが1人で探索するとは、ちょっと1人でアイテムをくすねる気か？』
アイテムをくすねる気かと、いうチャットのコメントが流れて来たので弁明の為にダンジョンプリズマーはホワイトペインターに告げる。
「一応アイテムを手に入れたらどうするかは相談させてもらうから心配するな」
「ふふふ、私が言ったわけじゃないからそこまで気にしなくていいわよ」
『ホワイトペインターさん、やっさしーーー』
『こりゃあくすねるのは無類だなダンプリの旦那』
視聴者からのツッコミがありながらもダンジョンプリズマー達は脱出口を目指し、脱出口に到着するとホワイトペインターは帰りの挨拶をする。
「じゃあ、ダンジョンプリズマー探索頑張ってね、視聴者の皆さん、本日の配信はここまでにします、それでは失礼しました」
『バイバーーーイ、またねーーー』
『俺達がダンジョンプリズマーが浮気しないか監視しているぜ』
ホワイトペインターが脱出口からダンジョンを離脱するとダンジョンプリズマーが今度は視聴者に呼びかける。
「視聴者の諸君、ここからは私1人だが、引き続き視聴をお願いする」
ダンジョンプリズマーのソロ探索が始まろうとしている。
