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プログラミング

 校外学習の班決めで駿は5班に決まり、友人の高史も一緒だ、そして同じ班である学級委員の高崎裕子は御朱印集めが趣味という事もあり、その話にギャル風女子である雪野まりが食いつき、早速コミュニケーションが図られている。


「高崎さん、そろそろ役割分担を決めた方がいいんじゃないのか?」

「慌てないで暁君、先生は何も今日中に全部決めろなんて言ってないじゃない」

「確かにそうだけど、使える時間は授業時間だけだろう」

「暁君は奥野君、それからたまにだけど碧さんとも話しているようだけど私達とはほとんど話した事ないでしょう」


 確かに駿は高史とは中学校からの仲で同じ高校に進学し、また伽耶とは席が隣という事もあり、たまに話す事はある。しかも最近伽耶が密かにランニングもしていた事を知っているのだ、学級委員の裕子は名前と顔が一致するがまりや、丸山とは事実上初対面に近いのだ。


「いきなりポンポンと役割を振られても困るだけだし、まずはお互いを知る所から始めましょう」

「それで趣味か、それじゃあ今からはどうするんだ?」

「あ、俺からいいか?」

「なに奥野君?」


 まずはお互いを知る事が大事と主張する裕子に駿も納得している中、高史が挙手して裕子が尋ねる。


「丸山に聞きたいんだけど、プログラミングってどんな事をしているんだ?」

「あ、それあたしも気になった。ちょーー難しそうじゃんプログラミングって」

「実はさ僕、将来ゲームデザイナーを目指していてその為にプログラミングをしているんだ、あ、これだと趣味というよりかは勉強みたいだね」

「いいんじゃないのか、俺の筋トレだって部活引退後でも抜けない癖みたいなもんだし、それに趣味を仕事にできるってなんか憧れるな」

「暁君、ありがとう」


 駿が丸山と話している中、高史が丸山に尋ねる。


「それで、実際にどんな事をしているんだ」

「いくつかキャラクターをデザインしてさ、それを動かしているんだけどさ、見てみる?」

「おお、見せてくれ!」


 高史に促されると丸山はスマートフォンを起動させて説明しつつアプリを開いていた。


「大元のデータは家のパソコンにあるんだけど、いくつかスマホのアプリにダウンロードしていてさ、これが最新のやつだね」

「おいこれって⁉」

「ダンジョンプリズマー⁉」

「うん、とりあえずパンチ、キック、それから電撃のエフェクトを再現しているんだ」

「すごいな丸山君、でも随分ディフォルメしているな」

「リアル等身もできるかもしれないけど、あの動きを再現するにはまだ勉強が必要かな」


 クラスメイトにとんでもない才能を持った人物がいる事に駿は驚きを隠せないでいた。

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